小金井市内には9つの小学校があり、その小学校ごとに学童保育所があります。
その代表者により毎月行われている小金井市学童保育連絡協議会(学保連)の役員会議に参加し、会長の上坂さんにお話を伺いました。
◎活動を始めたきっかけは?
『小金井市学童保育連絡協議会(以下、学保連)』は、小金井市にある9つの学童保育所(以下、学童)の父母会で作る組織です。
うちの子が2014年に学童に入所して、自学童父母会主催の夏キャンプ、学保連主催の9学童対抗の大運動会、そして(当時は小金井市が主催していた)学童対抗ドッジボール大会などに参加し、その異様な盛り上がりに圧倒されました。その後、学保連の事務局側に関わるようになり10年が経ちました。
※小金井市の地に最初の「学童保育所」が設置されてから2025年で61年が経ちました。1960年代から1973年にかけて小金井市の全ての公立小学校区に学童保育所が公設公営で設置され、父母会としては1971年にまず「ほんちょう学童保育所」で父母会が立ち上がり、順次各学童に父母会ができ、学保連の前身である「小金井市学童保育所父母連絡協議会」が1974年(昭和49年)に結成されました。
◎現在行っている事はどんなことですか?
毎年、以下の活動を行っています。
・事務局会議(毎月第1日曜日 夜)
・代表者会議(毎月第2金曜日 夜)
・夏のキャンプ、父母交流会など(各学童父母会単位)
・9学童対抗 大運動会(毎年11月3日)
・指導員懇談会(毎年11月~12月)
・小金井市議会議員懇談会(毎年1月)
・ドッジボール大会(毎年2月頃)
◎これからやってみたい事や、伝えたいメッセージはありますか?
学童は、入学後まだまだ幼い1年生~3年生が学校での授業を頑張ったあと、まさしく「放課後」に楽しく友だちと遊べる場・のびのびと自由に過ごせる場・自分の好きなことをして過ごせる場として、学童期のこどもたちの「心と身体の成長」にとって非常に重要な場所です。その場を見守って下さっている指導員の先生方に心より感謝しております。
また、各学童や学保連においても、一生の思い出に残る『豊かな学童期』を過ごせるよう、一家族では経験のできない様々なイベントを企画して頂いており、関わっておられる皆さま方に深く御礼申し上げます。
アフリカには、「子どもを一人育てるためには、村が一つ必要だ」ということわざがあるそうです。
保護者同士の繋がり(挨拶や会話)は、こどもたちの安心と成長にも影響すると思います。保護者同士が道ですれ違っても声を掛け合え、顔見知りのこどもとの挨拶やふれあいが増えていくことは、我々大人にとっても、こどもにとっても、そして市にとっても貴重な財産ではないでしょうか。
学保連・父母会は、そういった繋がりを大切に捉え、学童期の児童をサポートするとともに、保護者同士も楽しめる場でありたいと思っています。
学保連は現役主義ですので毎年役員が替わり、後継者作りが大切だと思ってやっています。
これまでの知識・経験を伝え、『子どもたちが豊かな学童期』を過ごせるよう学童や父母会行事を大切に続けていってもらいたいと切に願っています。
◎取材を終えて
保護者のみなさんは、自身の仕事をしながら学童のイベントに参加したり役員としてこどもたちをサポートしています。
当日の会議も仕事帰りに駆けつけ、議題の共有、各学童の状況連絡があり、多くの方の支えがあることを実感しました。
私も、2人のこどもが学童に計6年間お世話になりました。
放課後、「お帰り」と受け入れてくれる場所があることがこどもの安心感につながり、保護者も仕事に向き合うことができる学童は大切な場所。
運動会で大人もこどもも全力を尽くしたこと、キャンプで友達と一緒に泊まったこと、夢中でけん玉で遊んだこと、畳の上でのんびり過ごしたこと。
学童での豊かな遊びと経験がこどもの成長をはぐくみ、大人も我が子同様にこどもたちを共に見守ることで、卒所した後も地域で支える基盤づくりの1つになっていると感じました。
職員の方と一緒に、より良い環境でこどもが学童で過ごせるよう見守る学保連。
いつか大きくなった学童っ子達が、陰で支えてくれた大人達のように、次にバトンをつないでいくのでしょう。
(2025年5月 こんちゃんママ 14歳女子、10歳男子)
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◆基本データ◆
団体名 小金井市学童保育連絡協議会
開催日 事務局会議:毎月第1日曜日、代表者会議:毎月第2金曜日、大運動会:毎年11月3日
開催場所 代表者会議:主に上之原会館またはマロンホールなど
問合せ先 最寄りの学童父母会までお問い合わせ下さい
ブログ https://koganeigakuhoren.blogspot.com/