「社会」とは人が集まって生活を営む、その集団のことです。
そして経験された方も多いと思いますが、子どもを産むとその「社会」はガラッと変わってしまいます。
子育てをしている中で、困ったことがあったら頼ることができる「社会」を知りたい方、子育てのために職場という「社会」から離れたけど、余裕ができたらできる範囲で「社会」と繋がりたい方、必読です。
さて、今回は子育て世代が困った時や役に立ちたい時に、「地域という社会」に優しく無理なく繋いでくれる「特定非営利活動法人 ケアサポート湧」の取材です。
理事長の輿水さん、サービス提供責任者中根さん、同じくサービス提供責任者堀井さんからお話を伺いました。
◎活動を始めたきっかけは?
1999年、地域社会で「助け合い」の一端を担いたい、そしてなにより、子育てをしながら自分たちが無理なく働ける場・主婦であってもできる範囲で社会参加ができる場を設けたいという思いにより、設立しました。
◎現在はどんな活動をしていますか?
子育て関連では、小金井市委託育児支援ヘルパー事業や、自費にはなりますが会員制のサービスを行っています。(他に介護保険事業、障がい福祉サービス)
安静が必要な妊婦さんや、産後すぐに慣れない育児を行うお母さんは本当に大変だと思います。
市委託育児支援事業では、産前産後の日中に家族等の援助を受けることが難しく、家事・育児のサポートが必要なご家庭に、ワンコインでヘルパーが伺い、家事や育児のお手伝いをしております。ヘルパーの資格がなくても子育ての経験があれば働けます。
>詳しくはこちらから(小金井市のHP)
また、産前産後でなくても子育てに助けが必要なお母さんもいらっしゃると思います。
自費、会員制ですが雑多な家事から少しでも解放されることで肉体的・精神的負担が軽減されればと思いますのでご相談ください。
他に、ケアサポート湧を知っていただきたく、年に4回開かれる「道草市」というイベントにて出店しています。
◎これからやってみたいことや、伝えたいメッセージはありますか?
例えば、産後大変なお母さんを先輩ママさんがフォローし、そして助けられたお母さんが今度は先輩ママさんとなって、違うお母さんをフォローする・・・。地域の中で介護も含め助け合いの輪が循環されていくことで、住み良い小金井に、ひいては地域活性化に繋がると思っています。
私どもが出店している「道草市」ですが、美味しいお店や楽しいイベントがいっぱいの地域の催しです。
子育てしながら都合のよい時間だけ働きたいとお考えのお母さん、事務所に連絡くださっても大丈夫なのですが、ちょっと敷居が高いなと感じられていたら、道草市にて気軽にお声掛けください。
◎取材を終えて
「循環」という言葉を聞いてハッとしました。
核家族化している今、地域が担う子育てのサポートやお年寄りの介護は年々増加しているように思えます。もちろん、どの家庭も・・・自分も自分の子どもも、もれなくその地域社会に入っています。
ケアサポート湧は住み良い地域を作るための「循環」を生み出す縁の下の力持ち的存在なのですね。
子育ては継続中だけど空いた時間で働きたいなと思っている方がもしもいらっしゃいましたら、ケアサポート湧を訪ねてみてもいいかもしれません。決して特別ではない、普段お母さんや主婦としてこなしている普通の生活を経験として生かす仕事です。まずは気負わず始め、そこからステップアップも可能。そして、子育てによって時間的制約があるお母さんであっても、働きやすいように配慮します!と言ってもらえる・・・子育て世代にとても優しい環境だと思います。
ケアサポート湧は、地域の福祉を真摯に考え、そして、地域本来の身近で温かい空気が感じられる、素敵な団体でした。
(2022年11月 Kママ 10歳女児)
◆基本データ◆
場所:東京都小金井市前原町3-36-16
問合せ先:(電話)042-386-6355/5321 (FAX):042-386-5310
メール(ケアサポート湧) : npo-you2@feel.ocn.ne.jp
メール(ケアプラン相談室 湧): careplanyou@msn.com
ホームページ:http://caresupport-you.com/