子育て中(特に乳幼児~未就園児)のママは、とにかく自分だけの時間がない!!!
何をするのも子どもと一緒。それはそれでかけがえのない大切な時間なのだけど・・・。
保育経験豊富なプロが身近にいてくれたら、子どもを安心して預けて、ママのリフレッシュ時間でゆったり美容室などにも行けてしまうかも?
今回は、保育のサポートをしてくれる団体『アンファン』の代表・杉井さんにお話をお聞きしました。
◎活動を始めたきっかけは?
公民館北分館主催の北町保育サポーター講座の1期生メンバーが中心になり、2018年4月に自主グループを立ち上げ ました。本館主催の’’市民が作る自主講座”の保育付き講座を担当するという任務でした。 おもに1期生メンバーでしたが、ご縁のあった2期生、3期生も加わり数年間活動しました。
子どもは宝であり、家庭、行政、地域のトライアングルで子育てするものと考えています。
海外で子育てした自分自身が、色々な方から支えられた体験があり、恩返しです。
「遠くの親戚より近くの他人」、という地域での子育ての大切さを実感しています。
◎現在はどんな活動をしていますか?
コロナ禍で近年は保育付き講座の要請も少なくなり、グループとしての活動も減り、アンファンとしてではなく個人で各々 保育活動しています。 また、メンバーと小金井おもちゃ図書館「こがねいっ子のおもちゃ箱」という別団体を開設しました。 子育て支援の居場所として、成長にあったおもちゃをご用意し、お子様の成長を見守り、お母様方のお話に耳を傾けています。 「こがねいっ子のおもちゃ箱」を窓口として、「アンファン」への保育のご相談も承っています。
◎これからやってみたいことや、伝えたいメッセージはありますか?
55歳で保育士資格を取得しました。 保育士不足と言われていますが、実は潜在しています。人と人をつなげるような架け橋になれたらと目指し、孤立化しやすい子育て家庭のどなたにでもアウトリーチできたらと思っています。
子どもは一人ひとり個性があります。自分の子育ての成功体験よりむしろ失敗経験こそ活かし、余裕のある心でサポートできると実感しています。
資源の少ない日本にとって、人材こそが資源ですし、子ども達は財産です。 国や小金井市や地域市民によって子育てへの支援がもっと広がることを願っています。
◎取材を終えて
私は長男の出産から次男を出産する約3年間は、誰に頼ることなく朝から晩までずっと母子は一緒でした。育児=母親。それが当たり前。昭和のド真ん中に生まれた私はそう育ってきました。
髪もボサボサ、外出時は帽子をかぶればいい、自分の化粧品を買うくらいなら子ども用品、ゆっくり座って食べる事も儘ならず何を食べているのか消化不良をおこすほど。育児に追われる私を見て、「なんだか疲れてるね。周りにもっと頼ってもいいんじゃないの?頼れる人はいないの?」と、久しぶりに会う旧友から心配されたりしました。
現在、我が家の長男は小学2年生、次男は年中になりました。
子どもたちが0~3歳期を振り返ってみると、あの頃は毎日何をしていたのかな?と記憶に無いほど怒涛の日々を過ごしていたように思います。
杉井さんが言うように、孤立化しやすい子育てで心身共に疲れ果てたお母さん達を私自身たくさん見て来ました。毎日頑張っているお母さんに、いざというときは『アンファン』のような経験豊富なスタッフがいる保育専門の団体が身近にある事を知ってもらいたい、そんな気持ちから今回取材させていただきました。
“いっときでも離れてみるのは、母子にとって、そんなに悪い事ではない”
少しの時間でも、子どもと離れてみて気づく事や学ぶ事がたくさんあると思います。
ママ以外の人とどんな遊びをするのか?保育の先輩方からアドバイスを頂いたり、他人だからこそ気づいてくれる我が子の長所や癖などを発見できたり。
ママにとっても、子どもと離れることで気持ちの整理がつき、心にも体力的にも余裕ができるというメリットがあります。
あの時の私と同じ想いをしている現役ママさんがいたら・・・。いざというときには、『アンファン』があると知っておいて頂けたら嬉しいです。
(2022年5月 きょんママちゃん 8歳男児・5歳男児)
【基本データ】
団体名:保育サポーターグループ「アンファン」
開催日:不定期
開催場所:公民館等、保育に適した施設
問合せ先:akiko.sugii@gmail.com