小金井に、日本語が苦手な子どもたちの学習を丁寧にサポートしてくれる団体があります。
小金井国際支援協会(KISSA)さんです。
今回は、代表の後藤さんにお話を伺いました。
◎活動を始めたきっかけは?
KISSAは、2019年、代表が市民講座の受講生によびかけ、4月に立ち上げました。
小金井市は武蔵野市、三鷹市、小平市、国分寺市など周辺の市と異なり国際交流協会がありません。国際交流や支援をしたいと考えていた立ち上げメンバーは、KISSA設立までは他市の協会の活動に参加して、その市在住の外国人を支援していました。
そこで、小金井市在住の外国人を中心に支援する目的で団体を設立しました。「国際交流」ではなく、「国際支援」という言葉を名称に用いたのは、まずは交流するよりも、外国人住民が必要とする支援を提供することから始めようと考えたからです。
◎現在はどんな活動をしていますか?
現在KISSAでは、
・日本語が苦手な小学生のための学習支援会(毎週金曜日18-19:00 東センターにて)、他に個人指導
・オンラインと対面の日本語教育(成人と小学生対象 毎週1回)
・生活およびその他の相談と支援(通訳、病院への付き添いなど 随時)
以上のような活動をしています。
◎これからやってみたいことや、伝えたいメッセージはありますか?
皆さんは、「子育て支援」と言う時に、外国人児童を含めて考えていますか?
KISSAでは今後、専門家相談会や進学説明会の開催も目指していきます。
さらに、ボランティアを募集中です。興味のある方は、ぜひ連絡してください。入会金などはありません。ボランティアは大学生の方から80代まで、幅広い年齢の方が活動しています。他の市や県から来る人もいます。また、サポートを必要とする外国人も、ぜひKISSAに連絡して欲しいです。
KISSAのボランティアは自分が得意な、あるいは興味のある活動を決めて責任をもって活動しています。会員になると活動予定と報告、特定の仕事への立候補募集などのメールが届きます。会合等への出席義務はありません。ぜひボランティアとして登録してください。
◎取材を終えて
小金井国際支援協会(KISSA)が行っている、「日本語が苦手な小学生のための学習支援」の会場にお邪魔してきました。
会が始まる10分前位から子どもたちやボランティアスタッフが集まって来て、だれが始めと言う訳でもなく、子どもとボランティアの方がそれぞれ1対1になって着席すると、前回の復習や今回の課題に取り組み始めていました。それぞれが異なる課題を持っていて、それに個別に向き合う取り組み方です。
「案外、世界平和はこんなところから作り出されているのかも」と感じられた時間でした。
(2022年3月 T.A取材)
【基本データ】
団体名:小金井国際支援協会(KISSA)
問合せ先:042(386)0294 小金井市社会福祉協議会
メール:kissa.koganei@gmail.com
ホームページ :https://kissa-2.jimdosite.com/
FB :https://www.facebook.com/koganeikissa/