「よりみち~こころとことばの教室~」にお邪魔しました。
先生は、代表の安里(あさと)先生と、学生スタッフのお兄さん・お姉さんがいます。
◎活動を始めたきっかけはなんですか?
私のふるさと「小金井」で、親も子も『よりみち』したら、ほっとして元気になれる教室を作ろうと思いました。
きこえとことばの教室(難聴・言語障害児学級)で小・中校生の担任をしていた経験と、教員免許・保育士免許を生かして、お子さんたちの成長を親御さんと一緒に見守っていきたいと思い、始めました。
◎現在行っている事はどんなことですか?
2歳~中学生の発達支援、学習支援、教科学習の補充、遊びや箱庭療法、工作等を通したメンタルのケア、ソーシャルスキルトレーニング等をマンツーマンで行い、春・夏・冬休み期間にはグループ活動もしています。
また、オンラインによる学習支援やコミュニケーション支援も行っています。
*箱庭によるプレイセラピーで、口では表現できないことを、箱の中に表現する。子どもが主導権を持つことで、万能感、自己肯定感が育まれる↓
*ミニチュア玩具がズラリ。平面と違う立体物の遊びを通し、言葉の概念を広げ意思疎通ができると、とたんに子どもがいきいきしてくるそうです↑
*プレイルームになっているロフト。子ども達のお気に入りスポット↓
*畑で野菜を育てる体験もできる。戸外に出て、勉強だけでなく、いろんな経験をして幅を広げ、一緒に興味のある事を見つけていく↓
また親御さんとは、お子さんが将来社会に出て活躍できるようになることを目指して話し合う面談を年に数回行っています。家族支援専門の先生のご助言もいただきながら、家族のライフスタイル・不登校・引きこもり・発達障害等の相談もしています。
◎家族支援にも力を入れている理由は何ですか?
ご自身のライフステージに納得し、育児をしているご家庭は、お子さんものびのびしています。特に父親の子育てに対する参加度・理解度は大きく関係するので、夫婦でどのように子どもを社会に送り出すかなどの意思疎通を図ることが大事です。また、子どもが羽ばたくためには、親が子どもを手放し、いろんな人の手を借りながら、家族の風通しをよくしていくことも大切です。
私はその風になれたらいいなと思っています。
◎これからやってみたい事はありますか?
お母さん方と好きな手芸をしながら入園前の子育て相談等(お子さん同伴OK)ができる「おしゃべりをする会」を開き、なんだかホットしたと思えるような場所を作りたいと考えています。
*2人の息子さんを育てた、経験豊かな安里先生。個々に焦点を当てた有効な支援を考え、寄り添ってもらえる↑
◎取材を終えて
「学校では、できるできないで評価されがちだけど、できないことはできなくていい。負けを受け止めて、さらに頑張れるところを育て、自分の苦手なことを全部言える場所にしたい。できない側に立つことで優しくなれて、学ぶことも沢山あります。みんな同じでなくていいんです。」と穏やかに優しく語る安里さん。親としての私自身も肯定された気がしました。
「ソーシャルスキル=人と付き合っていく力」は、心地よい雰囲気の中で人と関わり「よかった」と思えることを繰り返すことで身につくといいます。ここはまさに、子ども達の「今日もよかった!」という満足げな笑顔がたくさん生まれそうな、温かい隠れ家でした。
また、親自身も大らかな安里先生の家にちょっとお茶しにいくような感じで行けて、家族ごと支えてもらうことによって心にも余裕が生まれ、子どもにもいい影響があるんだろうなぁ、と感じました。
子どもも、お母さんも、お父さんも、自分らしい生き方をするために。
我が子を前向きに捉えられなくなった時、少し子育てに疲れた時にちょっと『よりみち』してみませんか?
【基本情報】
団体名:よりみち~こころとことばの教室~
開催日:月~土
場所:よりみち教室 小金井市本町5-38-15 CTKダイヤモンド103
メール:haruasa3956@gmail.com
電話:090-2165-4029
HP:https://h-navi.jp/support_facility/facilities/157767
FB:https://www.facebook.com/yorimichi.3956
Instagram:https://www.instagram.com/asatoharumi/?hl=ja
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