vol.039 こども文庫 upon NASH

誰でも気軽に訪れることができる、「こども文庫 upon NASH」。
新小金井駅から徒歩1分。住宅街の中に可愛い建物が見えてきます。
まるで普通のおうちのような居心地の良い空間に、びっしりと並ぶ魅力的な絵本たち。 
そして何やらいい匂い!
母がごはんを作っている間に本に没頭、そんな子ども時代を思い出すノスタルジックな空間です。
今回は、そんな素敵なこども文庫の店主である野垣さんにお話を伺いました。 
 
◎活動を始めたきっかけは? 
 
野垣さんは東京生まれ、相模原育ち。戦後ベビーブームの余韻の残る時代で、公共図書館というものは高校生になって杉並区に引っ越すまで知らなかったそうです。
福音館の「こどものとも」が発刊間もない頃で、毎月1冊ずつ本を買ってもらったおかげで、大の本好きに育った野垣さん。子どもの頃の最初の夢は、「本屋さん」。
小学3年生の頃、自宅近くの「うさぎ文庫」を紹介されて通い出し、夢は「いつか文庫をやること」に。
小学生の間にドリトル先生シリーズ、メアリー・ポピンズ、アーサー・ランサム、ナルニアなどが野垣さんの本棚に揃っていきました。
 
大学卒業後に出会った後輩の伝手で、船橋の「ふじい文庫」に2年間通って修業を積み、ストーリー・テリング(素話)を始めました。
その後、2016年3月の定年まで、保育園の調理師として勤める傍ら、職場や子どもの通う小学校などで素話を続け、2000年11月に念願の家庭文庫を開くことができました。
また、市内で語り手を増やすために、素話のサークル「おはなしのなかま ミヨっこどん」を始め、活動しています。
 
多忙な毎日の中で、滅多にない休みの日に日常から離れて、喫茶店でゆっくり本を読むのが幸せだった野垣さん。時間が惜しいので美味しい食事とお茶もセットであったら最高!
ブックカフェも増えてきたけれど、「おしゃれな食事」を出す所はあってもお腹も心も満足できる場所はなかなかない。それなら作ってしまおう!ということでできたのが、この店なのだそうです。 
 
 

 
◎現在はどんな活動をしていますか? 
 
子ども文庫は、2000年から東町2丁目で土曜日の午後に、家庭の居間を開放して本の貸し出しとおはなし会を行っていましたが、現在は、新小金井に場所を移し、ブックカフェをしています。
本の貸し出しは、年会費1000円で会員登録していただければ、気に入った本の貸し出しを受けることができます。
店内で読む場合には、登録の必要はなし!
1人1回5冊まで。期限はおおよそ2週間ほどで、年齢制限はありません。 
本の種類は、赤ちゃん絵本、幼児向け絵本、児童書、ストーリーテリング資料、石井桃子コーナーなどがあり、不定期でおはなし会などもしています。 
 
カフェでは、心と身体に優しい、店主の気まぐれごはん、本日のカレー、紅茶、スコーンなどを頂くことができます。  
 
 
(この日は時間が足りず、テイクアウトで。2個セットで600円。とても素朴で優しくて何個でも食べたくなる。我が子たちもあっという間に完食!) 
 
◎これからやっていきたいこと、伝えたいメッセージはありますか? 
 
①おはなし会
毎週土曜日だけ開けていた家庭文庫の時代には、その時に必ずおはなし会を行っていました。ろうそくを点けて素話を1つ、絵本を1冊。お話を聞いたり絵本を読んでもらったりするのは「イベント」ではなくて、生活の重要な一部です。大人と子どもの緊密な関係の中で個人的に営まれる、聞いている子ども個人のものです。
こちらに移って3年が経ちましたが、定期的なおはなし会を早く再開したいものです。それには聞き手の子どもがいなければ・・・なのですが。 
 
(おはなしに出てくる人形たち。子どもたちが喜ぶ様が目に浮かぶ。) 
 
②わらべうたの会  
昨年までは毎月第1水曜日に、おかあさんと赤ちゃんのためのわらべうたの会を開いていました。コロナのためにお休みしていますが、早く再開したいです。 
わらべうたを一緒に楽しんでくれるのは保育園の元園長さんなので、子育て相談もできてお母さんたちに喜んでもらえていました。 
 
幼い頃に本の世界を知ることは、その先の長い人生を必ず豊かなものにしてくれます。食べ物は体の栄養、本は心の栄養です。質の良い食べ物が子どもの体を健やかに育てるのと同じように、質の良い読書は子どもの心を豊かに育てます。
本の世界を楽しむことができれば、どんな時、どんな所にも行くことができます。コロナ禍で家に閉じこもっていなければいけない時にも、本を読むことで世界中を旅することができます。過去にも未来にも、自分で選んで行くことができるのです。楽しい時には楽しさを増幅してくれますし、辛い時には辛さをやわらげてくれます。
この素敵な本、読書の魅力を、一人でも多くの人に知ってもらいたいです。
そのために子ども文庫では、その子その子に合った本を薦めるようにしています。本屋で新しい本を手に取った時、この本はきっとあの子が喜ぶだろう!ということも、選ぶ基準にしています。小さな文庫だからこその営みです。 
 
(コロナ禍の現在、上部の窓を開けて換気をし、入ったらまず手洗いをするよう案内がありました。)
 
◎取材を終えて 
 
こどもと自転車で散歩していたら、おやや。
住宅街に、黒い外壁に、真っ赤な窓枠の不思議なおうちを発見。
自転車のスピードを落とすと、「こども文庫」と看板に書いてある。やや!気になる!
自転車をストップ!
入っていいのかなぁと迷っていると、張り紙があるのを見つけました。
「どなたもどうかお入りください。決してご遠慮はありません。」
それを見て、なんとなく安心して、扉を開くことにしたのです。 
 
中に入ると壁側に本がずらーっと並んでいます。
子どもの本以外にも、大人が読める本や雑誌も。早速、子どもは本を選び、カブトムシとクワガタの本、からすのパン屋さんの本を借りました。
図書館と違って、とてもアットホームな空間で、何より店主の野垣さんが作ってくれるランチが美味しい!体に優しい味付けで、なんだかホッとしてしまうのです。
食後に食べるスコーンもまたおすすめ!シンプルな味なので、ジャムにつけて食べるとちょうどよく、幸せな気分になります。
本も借りられて、美味しいランチも食べられる。なんて贅沢な空間!! 
 
ちなみに、本を借りる時は小学校の図書館のような、本の後ろについている「図書館貸出カード」に、名前と貸出日、返却日を記入する仕組みです。それがまた懐かしい!
びっくりしたのが、私の友人の子どもの名前を発見した時です。その友人は、アメリカに引っ越してしまっていたので、とても懐かしく感じられました。早速メールしたのは言うまでもありません。
「図書館貸出カード」は昔と今をつないでくれる貴重なチケットのようで、市の図書館の貸出しとはまた違う楽しさがあります。 
 
新小金井駅近くに行ったらそーっとのぞいてみましょう!
「どなたでもどうかお入りください。決してご遠慮はありません。」  
 
 

【基本データ】
団体名:こども文庫 upon NASH
住所:小金井市東町4-20-18
電話番号:080-3429-9530
営業時間:11:30-18:30
定休日:日曜日、第2火曜日、その他不定休
ホームページ:https://kodomobunko-upon-nash.jimdofree.com/
Facebook:https://www.facebook.com/%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E6%96%87%E5%BA%AB-upon-NASH-163034291076082/

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