地域多世代交流の場、『浴恩館日和』って知っていますか?
異年齢の子どもたちや多世代の大人たちが、浴恩館公園の野外調理場を使って、火を起こし、芋を焼いたり、汁物を作ったり、飯ごうでごはんを炊いたりして自由に楽しく過ごしています。
立ち上げメンバーの柳井さんにお話を伺ってきました。
◎どんなことをしていますか?
定例の活動日は、毎月第2水曜日の午後2時から5時。野菜、材料はみんな持ち寄りで調理しています。子どもたちは、友だちの誘いや貼り紙を見て集まっています。色々な小学校の子どもたちが来ていますよ。大人も誰でもウェルカムです。障害を持った方が参加することもあります。子どもは無料、大人だけはカンパをお願いしています。
お腹がいっぱいになったら竹馬遊びや、ロープ遊び、かくれんぼなどの外遊びを楽しんでいます。
その他、夏場は流しそうめんやスイカ割り、冬場は餅つきなど、年に数回イベントもやっています。
◎活動を始めたきっかけは?
地域の有志で、多世代で集える場づくりをしたいと思い始めました。
ダウン症体質をもちあわせた娘は、地域の普通級の小学校・中学校へ行っています。
いろいろな子どもたちが、ふわりと立ち寄れる場になるといいなぁと想います。
◎伝えたいことは?
IT化が進むこの時代だからこそ、自然の中で、子どもは子どもの中で育つ。
浴恩館公園の恵まれた自然環境の中で、四季を感じながら子どもたちはのびのびと遊び、五感を磨いてほしいと思っています。
子どもたちの自主性を尊重し、大人たちはおおらかな気持ちで子どもたちと過ごします。
参加型の活動です、準備や過ごし方・片付けなどは、みんなで分担出来ればと思います。最近は進んでお皿洗いをする子もいます。
お客様ではなく、ゆるやかに『できる人ができることを』。地域や社会の中で子どもが育っていけるようにということ。
地域で多世代で集いながら支えあえる環境づくりをしていきたいです。
※浴恩館日和の仲間たち(見守り隊)大募集です。30分でも1時間でもいていただけるとありがたいです。
本当は子どもたちは毎週やりたいと思っています。月1回だとイベントになってしまうので、理想は1、2週間に1回。見守る大人がもう少しいればいいなと思います。中高生も来るようになるといいなぁと思っています。
高校生のときから来ている子が、大学生になり今もふわりと来ます。そんなあたたかな場づくりができたらなぁと。
建物がなくても、大空のもとで。
各地域で、このような場が気がるに、ふわりと増えていきますように。
◎取材を終えて
『浴恩館日和』では、大人も子どもも自然と自分で役割を考えて動いていました。これって、普段の生活でもとても大切なことですよね。子どもたちはこういう場を通して、色々なことを学び、生きる力を身につけていくのだと思います。
柳井さんが野菜を切る子どもたちに、「なるべく小さく薄くお願いしまーす。それはどうしてかな?」と声がけをしていました。子どもたちに考えさせながら、でも自由に。焼き芋を作ったり、マショマロやチーズを棒にさして焼いたりする子もいて楽しそうでした。
かまわれ過ぎず、なんだか心地よくて楽。また参加したくなるような居場所、それが『浴恩館日和』だと思いました。一人暮らしのおばあちゃんが、ふらっと立ち寄りお味噌汁を食べていくこともあるそうです。
伺った時は、紅葉がとても綺麗でした。こんな居場所で、見守られながら過ごす時間。子どもにとっても大人にとっても豊かな時間だなぁ、と感じました。
【基本情報】
団体名:浴恩館日和
開催日:毎月、第2水曜日 午後2時~5時
場所:浴恩館公園(小金井市緑町3-2)
メール:tonakaiolive@gmail.com