子育てに奮闘中のママたち。
自分の心と身体に目を向ける時間、ありますか?
1日は24時間もあるのに、改めて考えてみると子どものことで精一杯で自分の心と身体のケアをしている時間ってほんのわずか。
そんな家事と育児に追われるママたちに、おすすめしたいワークショップがあります。
自分の心と身体を解放して、思いのままにとりあえず動いてみる、声を出してみる、そしてみんな自然に笑顔になっていく・・。
そんな素敵なワークショップを数々企画し、たくさんのママたちを元気にしている、「カラダノチエ」代表の南波さんにお話を伺いました。
◎活動を始めたきっかけは?
長女の出産と同時に、小金井市に引っ越してきました。
家族や知人のいない土地で、自分なりに手探りで子育てをしていたのですが、様々な育児法にこだわったりもしながら色んな考え方を取り入れていく中で、結局、この恵まれた自然環境の中でゆったりと過ごす時間、自然の一部である身体をじっくりと感じる時間が、自分が子どもと素直に関わる上で重要だなあと気づいたのが、きっかけです。
出産前まで、ダンスや演劇の舞台で表現活動をしていた経験から、お母さんと子どもが、日常の中で素直に自分を表現しながら楽しく子育て出来たら良いなーと思い、カラダワークショップの活動を始めました。
育児を楽しむ事を前提に、まずお母さんが自分の楽しいを知る、をテーマにワークショップや講座を企画していく事にしました。
◎現在はどんな活動をしていますか?
この1年半ほどは、イベント活動としては不定期な開催で、自主企画をあまり行っておりません。
身近な小さな規模で、少人数ワークショップや、丁寧に作品創作活動等をしています。以下は今年度の活動になりますが、どれも不定期開催(来年度継続のものもアリ)で、今後どの様な形で活動していくかは、検討中です。
・未就園の親子対象、声と身体を使った”カラダオーケストラワークショップ”
・市民で作る自主講座、”呼吸で紡ぐダンスワークショップ”
・小金井市近隣地域にて、”自然の中で探る!小学生の創作表現ワークショップ”
・森の影絵シアター
・野外劇創作、保育園・幼稚園等での発表 等、、、
◎これからやっていきたいこと、伝えたいメッセージはありますか?
・こどもがあそぶ、事は言わずもがな大切ですが、”おとなもあそぶ”が、とても大切だと考えていて、おとながあそぶ、定期的なワークショップ企画をやりたいです。
・不安な社会情勢や世界が変容していく現状の中で、人間の精神の成長・充実が最も重要だと感じていて、コーチングやカウンセリング等心理の専門知識を学び中。
心のセルフケアルーム、をやりたいです。
“母親が子育てをしながら、仲間を作り遊び心をもって働ける”、という状態が、これからの社会を作っていくバランスとして、とても大切だと思っています。
現実、子育て中にあそぶという余裕を持つことは難しくもある、とは思うのですが・・・。
自分の心や身体に意識を向ける時間や感覚がちょっとでもあると、不安や苦しみのベクトルを喜びや楽しみのベクトルに変える事が出来たりします。女性は、その能力に長けていると思います。
人生を楽しむ母たちや大人の生きる姿勢を自然と感じて、子どもたちがのびのび生き生きと育っていく、そんな街作りがしたいです。
◎最後に・・
このコロナ禍の中で、様々な価値観が変わり、潜在的に持っていた不安や心配が表出した、とも言える現状があります。
でも、どんな外的状況が変わろうと、不変の財産は自分の心と身体です。
大人が自分を見つめる時間やスペースを確保するのには、精神的にも物理的にも一歩踏み出すエネルギーは必要ですが、大人が感性を磨くこと、創造することを惜しまずにやれば、社会は良い方向に歯車が回っていくだろうと信じています。
おとながあそぶ町・小金井、を目指します♡
◎取材を終えて
南波さんの第一印象は、とっても元気で前向きで一緒にいるだけで元気を貰えそうな魅力的な女性、でした。そしてその印象は、南波さんが講師のカラダオーケストラの講座を受けた後も変わりませんでした。周囲の人を笑顔に元気にできる力って、ご本人にものすごくパワーがあるからこそだと感じます。
私が体験させて頂いたカラダオーケストラのワークショップ。このワークショップも、何と表現したら良いのか分からないほど、自分の素をさらけ出さずにはいられない滅多にない体験でした。
好きな言葉を何でもいいから3つ指定されたように言ってみよう、というワークの時、
「女優さんになった気分で♪」「演歌歌手になったつもりで!」
時に南波さんの要求は難しくて戸惑うけれど、とりあえず声を出してみて、意外とできるじゃん♪みんな上手!そんな体験を積み重ねると、つい笑顔になり、これから何でもできるような気がしてくるから不思議。
静寂の中で自分の呼吸に耳を澄ませてみたり、好きなように部屋中を動き回ってみたり。
ワークショップの中では、自分の羞恥心や母という仮面をも捨てて、ただ「私」という内面を深く意識していくような時間でした。
日常生活の中でこんな時間を持つことがあったかしら・・。
そう考えた時、いかに「母」である自分が「母」であることだけに甘んじていたか思い知ったような気がしました。
勿論、「母」である自分を楽しむこともとっても大事!親子で楽しいことは大前提!
でもそこから更に超えて、「私」に目を向けて「私」の人生を楽しく歩んでいくことができたらいいな、そんな風に思えた時間でした。
「不変の財産は自分の心と身体」
南波さんの言葉が心にすっと沁みました。
もっと自分のことも大事に、そしてこの年の暮れ、今年も頑張ったと自分の心も労わってあげよう、そんな風に思いました。
【基本データ】
団体名:カラダノチエ
開催日:不定期
開催場所:不定 (小金井市内や近隣地域の公民館やフリースペース等)
メール:nambasaeteru@gmail.com