小金井市や近隣市の小学生がかがくを楽しむ場である『かがくくらぶコスモ』。
訪れた日は野外の自然観察授業で、見学をしながら代表の鈴木さんにお話しを伺いました。
◎どのような活動ですか?
『かがくくらぶコスモ』は、基本小学生が対象です。仮説実験授業が月2回、科学工作が月1回、あと1回は毎回テーマや講師を変えてかがくを楽しんでいます。今年は、長く教えてくださっていた先生から新しい先生の体制になって2年目です。
仮説実験授業は、難しいものもありますがそこが面白いという子もいますし、好きな子は質問がどんどん出てきますよ。かがく、と言っても電気や磁石だけでなく植物や生物など色々楽しく学ぶので自然に対する好奇心が育つと思います。授業の最後には感想文を書くので、文章を書く練習にもなりますよ。
◎伝えたいメッセージはありますか?
『かがくくらぶコスモ』はいわゆるお勉強をする場所ではなくて、純粋にかがくの不思議を楽しむ場所です。かがくが大好きな子たちはキラキラした目で実験や観察をしています。隔週で行う仮説実験授業では、問題に対して自分の予測を立てなぜそう思うかその理由を述べます。みんなで意見を言い合った後、実際に実験をして結果を確かめます。自分で考える力を鍛え、予測し実験で確かめていく過程の大切さを学んでいきます。
かがくを通じて、自然の不思議と驚きを感じてもらいたいと思っています。
◎取材を終えて
この日は浴恩館公園での自然観察で、子ども達は手にビニール袋を持って落ち葉やどんぐりを採取しながら先生の話を聞いていました。オオムラサキやゴマダラチョウの幼虫が食べる葉、色々な種類のどんぐり、イロハモミジの名前の由来、葉が黄葉・紅葉する仕組み、などなど大人が聞いていても面白いお話でした。植物を観察する度に「これ食べられる?」と質問する小学生もいました(笑)。
この活動は、1988年から約30年も続いているそうです。塾でもスポーツでもない、子どもたちのかがくへの興味に寄り添う場。異年齢の子ども達が一緒に考える、話し合えることにも魅力を感じました。親御さんも参加できるそうです。
親子でかがく、自然を学べる貴重な場所だと思いました。
国木田独歩の小説にも出てくる武蔵野雑木林。そして武蔵野を代表する木、クヌギ。カブトムシ、クワガタが樹液を吸いにくる木。木肌が特徴だそうです。
【基本情報】
団体名:『かがくくらぶコスモ』
開催日:毎週水曜日 午後4時15分~5時45分
場所:上之原会館(おおむねの活動場所:小金井市本町5-6-19)
年に数回、屋外で自然観察なども行なっています。
メール:science.club.cosmo@gmail.com
ホームページ:http://kagakukurabu-cosmo.blogspot.com