Vol.022  KOKOぷらねっと

子どもが産まれると、どんな母親でも一度は感じたことがあるのではないでしょうか。
「育児情報ってこんなにあるの!?」 
「一体何を信じたらいいの?」
 

誰にも教わったことのない育児。
大事に思えば思うほど、目の前の我が子の些細なことが気になってたまらない。
子どもを寝かしつけた後にネット検索をするけれど、そもそも答えなんて一つではなく、いろんなアドバイスも我が子に通じるとは限らない・・
子育てに悩んだ時に、昔よりもたくさんの育児情報を知ることができるようになった反面、数えきれないほど多くの情報に一喜一憂する悩めるママ・パパたちが増えているように思います。
 

そんな中15年以上も前から、主に小金井に関する子育て情報を選りすぐって丁寧に発信している団体、KOKOぷらねっとの代表、塚田さん、そしてメンバーの福島さん、山岸さんにお話しを伺いました。
 

 
 
◎活動を始めたきっかけは何ですか。
 

2003年に、「のびのびこがねいっこ」という子育て情報冊子(改訂を重ね、現在も妊婦さんへ母子手帳と一緒に手渡されている)を小金井市が作成するにあたって、市民編集委員を募集していました。
その時の編集委員の内の数人が、情報は変わっていくし、他にも知りたいことがあるのではと考え、結成したのが現在のKOKOぷらねっとです。
 
結成してからは、紙媒体にこだわり、小金井子育て情報誌「KOKOぷれす」という情報誌を定期的に発行したり、「幼稚園ガイド」や「おでかけガイド」などを発行してきました。
 
KOKOぷれすでは、子育てサークルや遊び場情報などの日々の生活に役立つ楽しい特集から、なかなか聞けない育児の悩みを取り上げた子育て相談特集まで、幅広い情報の発信をしてきました。
気をつけてきたのは、自分たちも情報を得て不安になった経験があるので、できるだけ煽ったり振り回すようなことにならないような表現、言葉選びです。
また、「一緒に考えませんか?」というスタンスでやってきました。
 

また、実際に子育て真っ盛りのお母さんたちに会い、気楽なおしゃべり会をしたいと、公民館を借りて「KOKOさろん」を月に一度開催したりもしました。

 
子育て支援といっても、私たちは、いつも子どもにとってはどうなのかということも考えてきました。
2009年に「小金井市子どもの権利条例が」策定された時も「KOKOぷれす」を発行しましたが、子どもの最善の利益を考えるには子どもたちの考えや気持ちも知りたいと思い、子ども会議も取材させていただきました。
貴重な子どもたちの声を読者に知らせることができたし、後々まで残すことができて良かったと思っています。昨年(2018年)、その当時の記事を再掲した「KOKOぷれす」を発行しました。
 
 
 
  

◎現在の活動内容を教えてください。
 

今年2019年は、「小金井市子どもの権利条例」施行10周年であるので、KOKOぷれすでも記念号として、子どもの権利条例について取り上げました。
それに先立って権利条例に関する大規模なアンケートを実施し、条例の認知度や、子どもの権利についてどう考えているか等の調査を行いました。
 
この記念号を作ったのは、この調査をきっかけに権利条例について知ってもらうこと、また子どもの権利について改めて考えてもらう機会を作ってほしいという思いが強かったからです。
 
アンケート結果だけではなく、専門家の方々からも寄稿いただき、人権や、子どもは親の所有物ではなく「権利の主体」であるということをみんなで考えたいと思いました。また、子育てに悩む親御さんたちにも、子どもは親とは別の人格をもっているということ、ゆっくり育つことなどを改めて認識することで、全てを背負いこむのではなく共に育っていけばいいんだと、少し楽になったり、子育てを楽しめたらいいなと思いました。

 
 
  

◎今後やりたいことや伝えたいメッセージはありますか。
 

今後も、引き続き大人にも子どもにも「子どもの権利」については伝えていきたいと思っています。
活動を始めた頃と違ってインターネットが普及し、イベントや施設の情報は手に入りやすくなりました。けれど、子育てって“楽しい”だけじゃありません。誰もが悩みます。社会環境も変わっていきます。できるだけ、子育てしている方の気持ちに寄り添って、読者のみなさんと一緒に考えたいと思うテーマを見つけたら、また発信していきたいと思います。
 
 

 
◎取材を終えて
 

「そんなに肩に力入れなくても大丈夫、今でも十分頑張ってるから・・。」
「はい、有難うございます!(涙)」
あれ・・私取材に行ったはずなのに、なんだか子育て相談してる・・しかもすごい励まされて嬉しくて泣きそう・・・と思う場面が一度や二度ではないほど。
それはきっとKOKOぷらねっとの皆さんが持つ温かい包容力のおかげなのだろうと思いました。
メンバーの皆さんは、高校生や大学生、社会人のお子さんがいらっしゃる方もいて、私にとっては大先輩のママたち。色々な壁を我が子と乗り越えてきたママたちの一言一言が心に響きました。
 
子育てを巡る様々な情報が溢れる今、自分たちで大事だと思う情報をその中から選び取り、分かりやすく伝えていくということは容易なことではないと思います。
一つ特集を組み、冊子を完成させるだけでも膨大な時間と熱意がないとできないことで本当に頭が下がります。
その皆さんの原動力は、常に小金井の子育て環境をより良いものにしていきたい、小金井が子育てしやすい街、そして子ども自身がのびのび育つことができる街であるようにという強い思いがあるように感じます。
こんな先輩ママたちが熱心に活動してくれていることを、小金井在住の子育て真っ盛りの親として誇りに思いました。
 
取材というより育児相談になっていた私に最後にかけてくださった忘れられない一言、
「立ち止まって考えられれば大丈夫。常に正解を歩けないからね。」
もっと多くの悩めるママ・パパに聞いてもらいたい一言でした。

 

【基本データ】
KOKOぷらねっと事務局
TEL:080-4125-4003
メール:kokop510@yahoo.co.jp
ホームページ:https://kokop5.jimdo.com/
開催日:月に2~3回、原則木曜日の午前中、市内の公共施設等でミーティングあり。