育休パパーその妻の呟き④の2-

 
2時間半のプチ家出、少しは気持ちも落ち着いて、急ぎ足で家路についた…
 
どんな感じで私のいない2時間半を過ごしたのだろうか?と玄関前でこっそり耳を澄ますと、楽しげなTVの音。TVは地震速報と年末年始だけ、と思っている私のルールをこれまたあっさり捨てて、娘は上機嫌で珍しいTVにくぎ付け。私が玄関を開ける音に、
「もっと見たかったのに・・。」
と娘に言われ、また怒りが込み上げてきそうになるが、我慢。
私もパパも時間をおいてそれぞれ反省しているところもあるので、子どもたちを寝かせた後に話し合うことにした。
そして夜、箇条書きにしたメモは全て目を通してもらった。すると、
「こんなことが不満だったの?だったらその時言ってくれればいいのに。」とパパ。
「そうなんだけど、いちいち言ってられないし・・。」
でも言わないと伝わらないことも確かにある。(察してよ!)と思ってばかりだと始まらない。もう少しその都度、分かりやすく気持ちを伝えていこうと決意した。

そして私が作った家事と育児に関するルールについては、
「分かるけど、あんまりきっちり決め過ぎない方がいいと思う。」とバッサリ。
でも私だって、うすうすそう思ってはいたのだ。自分で決めた根拠のないルールに自分が一番縛られ過ぎていて、それを守れないことにイライラして、娘にもきつく当たってしまうことが間違っているような気がしていた。
完食しないとデザート無しなんて決めていたけれど、どうしても苦手でたった一口残してしまったからといって、大泣きしている娘の目の前から大好きなイチゴを取り上げてよいものか。
(あげればいいじゃないの。)と心の声は言っている。でも
(ここで許したら今後も残すようになっちゃうかも。)とも思って葛藤していたのだ。そんな今までの私の悩みをあっさりパパは投げ捨ててくれる。
「もっとその時の状況で臨機応変にやればいいじゃん。」と。
(その臨機応変が難しいんだけどな・・。)と思いつつも、その方が良い気がした。それをパパに指摘されることに少し負けた感がありつつ、もっと肩の力を抜いていいのかな、と思えた。
そして、このプチ家出をきっかけに、お互いもう少し言い方にも気をつけようと話した。親しき仲にも礼儀ありで、もう少し思いやりをもった言葉を使おうと。これ以後、一方が何かキツイ言い方をすると、
「今の(言葉)、思いやりなかった!」
と指摘し合うようになった。色々考えさせられるきっかけとなる、そんな出来事だった。
 

続く。
 
 
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