育休パパ ーその妻のつぶやき①ー

 
「主人が1年育休を取っています。」と言うと、大概の方から「いい旦那様ですね。」という反応が返ってくる。ママ友からは「羨ましい・・」とため息をつかれることも。
主人がいてくれることでたくさん助かっていて、もちろん感謝している。けれど、何度も言われるうちに、『育休を取ってさえいれば良いパパなのかな?』と、なんだかモヤモヤしてきた。いてくれることで助かる反面、家事が余計に大変になっている気がしたり、育児の価値観を巡って衝突が多くなり喧嘩も増えた。イライラが募って、外ではつい主人の愚痴ばかりこぼしている私がいる。
でも!!『せっかくの育休という限りある貴重なひと時を、家族皆でもっと良いものにしていきたい!』という思いは夫婦共通。だから日々話し合いを重ねながら成長しているところだ。
妻の視点から見た「育休パパ」のあれやこれ、我が家の事例をレポートします!
 
 
ワンオペにはなり得ない!
 
そもそも、主人の育休は2か月だけの予定だった(通称パパ休暇)。産後はなかなか動けないだろうし、上の3歳の娘の赤ちゃん返りが心配だったので、助かるし有難いなぁと思っていた。でも正直、「家事と育児は仕事より大変だわ・・ママいつもありがとう。」と、2か月後にヘトヘトになって仕事復帰するだろうな~と勝手にムフフと想像したりしていた。母は偉大なり、と分かってくれるかしらと。
でも、いざ蓋を開けてみたら2か月後、「やっぱり1年間育休取りたい!」「えーー?マジですか??」と、まさかの展開に。私の予想はあっけなく外れ、復職期間2か月の後に延長戦の育休1年間が始まったのだ。
その2か月間、全て順調で、パパが家事も育児も一人で上手にできていたかと言われたら決してそういうわけではなかった。産後1か月間、平日はほぼ毎日、義母がお料理を作りに通ってきてくださり、パパが一番苦手なお料理問題はクリア。義父も娘の遊び相手に頻繁に来てくださっていた。乳児とセットとは言え、母親である私も家にいる。残りの家事がうまくこなせなくても、娘のお世話がうまくいかなくても、責任を一人で背負いこむことはないのだ。娘の歯磨きに手こずったら、「ママ、ちょっと助けて~。」と簡単に言える。これって、一人で悪戦苦闘しながら最後まで頑張らざるを得ないママ達との大きな違いなんじゃないかなぁと思う。大泣きの娘を羽交い絞めにしながら必死で歯磨きしていた過去の記憶が蘇り、なんだか腹立たしく感じてしまう。さらに主人は、仕事と両立して育休前から通っていた大学院には育休取得後も継続して通っていたので、週に何日かは一人で過ごす時間もある。
つまり、育休中であってもパパは、今よく言われている「ワンオペ育児」にはなり得ない訳だ。
「3日間くらい家事も育児も全部一人でやってみてよ、大変だからさー。」と負け惜しみのようにそっと妻は呟くのだった。
 
続く。
 
小金井市在住 Eさん(3才と0才9か月児ママ)
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