はらっぱ祭り

 
もうすぐだと思うとなんだかソワソワ落ち着かない。
大人がこんなに心待ちにするイベントはなかなかないだろう。
でも、何と言っても2年ぶりなのだ!!
楽しみにせずにはいられない。
そう、大人も子どももみんなが集い、武蔵野公園のはらっぱ全体が活気に満ちる、年に一度の「はらっぱ祭り」。 
 
今年は開催できるらしいという噂を早々と聞きつけて数か月、やっとこの日がやってきた!
ママ友数人とフリマへの出店も予定していたこの日、朝早くから原っぱに駆け付けると、目に飛び込んできたのはお馴染みの、くじらの大旗。久しぶりのお目見えでもう既に感動!
ステージの準備も着々と進んでいた。 
 
くじら山に続く細い道の左右に、フリマのお店がズラっと並ぶ。
持ってきた子どもの洋服を並べていると、「それいいね!」と仲間内で早々に売買開始。知っているお兄ちゃん、お姉ちゃんが着ていたと思うと、ついうちの子にも着せてみようかな、なんて思ったりするもの。子ども本人も、「○○ちゃんから貰ったんだよ~。」と嬉しそうに着てくれるのもお下がりのよいところ。
そんなこんなしているうちに、気づいたらくじら山に続く道は大混雑。
こんなにも人が集まるイベントは他にないのではないかと思う。
いつもおやつのおこぼれを狙っているカラスも、今日ばかりは人が多すぎて近寄れないみたいだ。 
 
 
一通り並べ終わって、近くのお店を娘と物色♪ ちゃんと探すとけっこう掘り出し物が見つかるものだ。
娘が夢中になって買ってきたお洋服たちは1着全て100円。なんてお財布に優しいお買い物♪ 
私も子どものスノーブーツやマスク、自分のスリッパなど、「ちょっと安くしてくれません?」と、図々しく交渉しながらゲットした!
けっこう子ども店員さんも多い。「いらっしゃいませ~」「お安くします~。」なんて、商い上手な子どもたち。
リアルおみせやさんごっこ、いい経験になりそうだ。
 
 
小腹が空いたらくじら山周辺に向かう。
今年はどんな食べ物があるかしら?
でも、一足遅かったみたいで、どの屋台も長蛇の列・・。子どもも多かったからか、わたあめの列がすごかった・・。 
 
はらっぱまつりの特徴の一つが、一風変わった模擬店がたくさんあること。そこには各国の見知らぬフードがたくさん並んでいる。私もぜひチャレンジしてみたいところだが、食の好みにうるさい我が家の腹ペコ子どもには、一般的な食べ物でなくては・・。
人混みを縫い、なんとかおやきをゲット。
その間に、5歳の息子は大道芸にすっかり夢中で、いつの間にか最前列にちゃっかり座り込んでいる。
ヨーヨーがどこまでも青い空を舞って、子どもたちの目はすっかり釘付け。
 
 
フリマのお店に戻る道すがら、だいぶ前に三鷹へ引っ越してしまった友人がお店を出しているのに出会った。
COCOバスでたまたま横に乗り合わせ、子どもの名前が同じだったことで意気投合した友人だった。再会がとても嬉しくて、お互いの近況を報告し合った。 
 
コロナで人と人との繋がりがどんどん希薄になり、なんだか元気がなくなっているのは大人も子どもも同じだ。
だからこそ、原っぱ全体が久しぶりの賑わいで心底喜んでいるようだった。
そして、ここに集う老若男女みんなが、なんだか今日ばかりは色んなことから解放されたような顔をしている気がして仕方なかった。
少しだけ日常を忘れて、ソーシャルディスタンスも忘れて、みんなが一体になっておまつりを楽しんでいるんだな・・。そんなことを思いながら過ごした秋の1日だった。 
 
(2022年11月 Eママ 8歳女児、5歳男児)  
 
>2016年の口コミはこちらから 
>2019年の口コミはこちらから
 

カテゴリー: