こんにちは、お久しぶりです。
ミニこがねいのミニコ新聞バイト記者・小林です。
去年秋に始まった、子どもたちがビジネスを学ぶこのプロジェクト。4月から、その続きがあるよ!という情報をキャッチ。
前回は島崎社長がうなる企画が飛び出した。今回はその続編で、なんと!その企画をケーニッヒで商品化するというのだ。
皆さん覚えておられるだろうか?前回、子どもたちが、最後のリベンジ企画で提案した、「大人様ランチ」が本当に商品化されるという。(※前回の記事は、文章下部のリンクからご覧ください!)
美味しい物好きの私でなくてもわくわくしたあの商品が、とうとう日の目を見る!
コロナ禍で話し合いは全面オンライン。メンバーは5人に減ったが、制約がある中で、メニューの内容・価格・販売数が決まっていった。
そうそう!なんと子どもたちの意見も反映してできたチラシがこれ!
限定30食の予約販売!なんとも現実的な内容だ。
チラシを持って5人がセールスに回ることが決まった!5月9日の日曜日には予約したお客さんに子どもたちが販売することになった。どんなお客さんが来るのか・・・。
販売当日、11時過ぎから予約のお客さんが来店を始めた。
バイト記者の私も早速、「大人様ランチ」の購入のきっかけを取材してみた。すると、「店頭限定販売のチラシを見て美味しそうだ」と思って購入した方が数組。
また、ある男性は、「今日は母の日なので、母とスペシャルランチです♪」と嬉しそうだった。
「大人様ランチ」自体が、「商品力」がある証拠とも言えるようだ。
子どもたちも思ったより頑張ったようだ。
学校の友だちや近所の方にチラシを配布した結果、知り合いも予約してくれたそうで、「美味しそうだし子どもの企画と聞いて楽しくなっちゃったわよ!」と3つもお買い上げの方も。
さて、子どもたちは、この瞬間も忘れてはいない。
この日は、とても暑い日だった。
「あの〜、一緒にビールを買うと100円引きだそうです!」と抜け目ない。まんまと子どもたちのオススメにのり、ビールを買ってしまう大人も少なくなかった・・笑。
昔の先生に手紙とチラシを送った子どもらしいアピールもあり、先生が買いに来てくださって久々に再会したといういいお話もあった。
販売は2時頃までにほぼ終了。全部で36食が売れ、利益は9,360円になった。
その後、オンラインで振り返りがあり、「てつ」先生こと石原鉄也先生から、こんな質問が。
「みなさん利益をどう使いますか?」
そうそう利益をどうする?
お金を稼いだり、扱ったりすることについて、学校では具体的に教えないせいか、子どもたちは利益の使い道に戸惑っているようだ。
「お金は欲しいけど・・・。」とモゴモゴ。
稼いだお金をどうするか、子どもたちは大人抜きのブレイクアウトルームで話をすることになった。
その結果こんな分け方になった。
メンバー5人は、利益のうち、それぞれ1,000円もらう。
次回のプロジェクトの投資に2,000円残す。
お世話になったケーニッヒに、お礼として残りの2,360円を渡す。
おお!自分たちの利益だけじゃなく、お礼と次回の再投資も考えるとは!
最後にキャリアコンサルタントの大野さんから2つメッセージが・・。
1つ目は、「君たちの今回の利益は1人1,000円。これを時給に換算するといくら???」
「え〜50円じゃん・・・。」と愕然とする子どもたち。
そう、お金を稼ぐのは簡単じゃない。
君たちの親は、そこを頑張ってお金を稼いでるんだ・・。そんなことも感じてくれたようだ。
そして2つ目は、「君たちは、いま10年後を生きてるんだ!」
そのココロは・・・?
「10年後の小学校では君たちがやったように、実践しながら学ぶ形が当たり前になっている。みなさんは10年後の未来の授業を今体験しているんだ!すごいことだよね!」
そうか!確かに、4月に発表された新しい小金井市の教育プランでは、「主体的に協働で学ぶ」ことが重視されている。
その1番楽しい学びが、「実践を伴った学び」。
実際に企画して売ってお金を稼ぐ。こんな学びは、小学校にはそうそうない。
このプロジェクトは、「未来の教室」でもあったのだなぁと実感。
異年齢の男女の子どもたちが特性を生かしながら協働で学んだ、「大人様ランチ」プロジェクト。
今回のメンバーも次のチャレンジをしたい!と最後に言い残して解散した。コロナ禍で次のチャレンジは秋以降になるとのこと。
また子どもたちが「未来」をみせてくれるかもしれない。
そんなことを考えながら、大人様ランチをドイツビールで流し込んだ。
ありがとう子どもたち!ありがとうプロジェクトの大人たち!そして子どもたちの学びの場を提供してくれたケーニッヒの島崎社長とみなさん!
【記:ミニコ新聞・バイト記者・小林】