【学校の「つらい」を軽くするアイデア②】「置き勉」のススメ

 
学校に関してのこどもの様子がなんか気になる、そんなことありませんか? 
学校の「つらい」を軽くするアイデアシリーズ第2回。フリースクール運営10年目の筆者から、ちょっとしたヒントをお届けします。
“ちいさな学校モヤモヤ” が少しでも軽くなりますように。 
  
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2018年頃から、文部科学省は学習指導要領の改訂に合わせて、子どもの通学時の持ち物の多さを問題視し、「置き勉」を積極的に認めるよう学校へ通知を出すようになりました。
そのおかげで、家庭科の教材や辞書・資料集など、重い教材は以前より置いて帰りやすくなっています。
ただ、子どもによって自分で管理できる持ち物の量には大きな差がありますよね。
そのため持ち物を管理しきれず、帰宅後にイライラしたり、ぐったりしたりと、困っているお子さんも少なくありません。 
例えばこんな状態になっていませんか。
・モノの管理が苦手で、忘れ物や落とし物、紛失が増える
・前日の準備に時間がかかり、親子ともに疲弊する
・「あれもこれも持っていかなきゃ」という重圧で帰宅後のイライラが増え、学校への苦手意識が大きくなる

持ち物管理の大変さは、お子さんの特性によっても違いますが、学習意欲や心身の健康に影響することがあります。
前日準備に疲れきって学校が苦手になる前に、まずは学校へ「置き勉ルール拡張」を提案相談してみてはいかがでしょうか。
  
◆「置き勉ルール拡張」提案① 
保管場所の分散:通常のロッカーにだけでなく、複数の場所に分散をお願いをする。
他の児童に気づかれにくい形で置き勉の幅を広げてもらえれば「自分だけ特別扱いされるのが嫌だ」と感じるお子さんにも有効です。
例えば、
・別室や専門教室(理科室・家庭科室・図書室など)の保管棚に、教科書やノートの関連教材一式を置かせてもらう
・担任の先生に一時あずかりとし、教卓横や職員室の棚にロッカーや机に入りきらない教材一式や道具類を保管してもらう
・学校用と家庭用に2セット準備する。宿題で使う筆箱や教科書・ノートは2セット用意し、持ち運ばない
 
◆「置き勉ルール拡張」提案② 
クラス全体ルールの変更:「本人だけの特別対応」ではなく「希望するクラス全員が利用できるルール」に変更してもらう。
例えば
・教室の一角に道具かごや空きロッカーを設置し、「誰でも置いて帰っていい場所」にする  
 
 
☆☆「置き勉ルール拡張」を学校へ伝える際に強調すべき3つのポイント☆☆ 
 
①困りごとを「具体的な課題」として伝える
・整理整頓が苦手で、持ち物の管理が困難
・忘れ物が続いて自信を失っている
・荷物が重く、下校時の安全や疲労が心配 
さらに「本人が特別扱いを嫌がるため、目立たない形での配慮をお願いしたい」ことも合わせて伝えましょう。
 
②「安全・健康」と「学習」の観点から説明する
置き勉の拡張は「本人がラクするため」ではなく、
・学校に安心して通い続けるため
・学習に集中できるようにするため
・不安や疲労を軽減するため
であることを強調すると、学校側も検討しやすくなります。
 
③提案は具体的かつ実行可能な内容にまとめる
現状クラスの置き勉ルールを確認した上で(お子さんがルールを誤解している場合もあり)、担任の先生自身がすぐに判断・決断できる具体案を選び、提案します。
 
本来、学ぶことは楽しいのに、持ち物の多さのせいで学校がつらくなるのは非常にもったいないことです。
あなたの「置き勉ルール拡張」提案が、お子さんだけでなく、同じように困っている他の子どもたちの助けにもなるかもしれません。
 
(2025年12月 のら蔵 フリースクール運営10年)

【学校の「つらい」を軽くするアイデア】①はこちらから

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