南小エディブルスクールヤード〜中庭と給食が授業になる日〜

 
2024年3月2日に小金井市立南小学校で開催された、上映会と妄想クロストークに行ってきました!前半は、アリス・ウォータースさんの映画上映会。
アリス・ウォータースさんは、アメリカ・カリフォルニア州でレストランのオーナーをしている方です。
Farmers First(農家が1番)を掲げ、地域の農家さんの旬で美味しい野菜を使って料理を提供されています。自分のレストランのみならず、学校の校庭で菜園を作り、子どもたちと一緒に耕して食べることを教育プログラムにする「エディブルスクールヤード」の活動をされています。
今回の映画は、アリスさんが昨年日本に来て、海士町はじめ全国各地の農家さんや料亭などを回って語る様子をドキュメンタリーにしたものでした。
“We are what we eat”.
私たちは、私たちが食べたものでできている。だから、本物を食べよう。
大地の守り手の農家さんと繋がろう。それが、いろんなことを解決できる「おいしい解決策」だと。アリスさんの言葉は本当にシンプルで優しくて、心に響きました。
 

お昼ご飯は各自持参でしたが、素敵な差し入れもありました!美味しかった!
やっぱり美味しいって素晴らしい。
 

 
午後のクロストークの前半は、食を授業の題材に取り入れることの可能性がテーマ。
主催の山口洸輝さんは、南小学校でエディブルスクールヤードを実現していく妄想と、必要なことを語ってくれました。エディブルスクールヤードの堀口博子さんは、日本でのエディブル教育の取組みをお話いただきました。南小学校教員の村上聡恵先生は、実際に南小の1年生と野菜を育て、ピザを作った実践についてご紹介いただきました。
南小学校にはこんな素敵な先生がいるのか、実際に南小の校庭で野菜ができて、地域の人も一緒に育てて、授業にもつなげられたら・・。エディブルスクールヤードの輪の中に入って、楽しいことができるんじゃないか、そんな妄想が膨らむ時間でした。
 
 
後半のクロストークのテーマは「給食」。
オーガニック給食研究家の菅野奈穂さんは、小金井からおいしい革命を!と給食の可能性を語ってくれました。南小の栄養士の遠藤尚子さんは、だし汁クイズや「えどこがねじる」の絵本作り、夏休みの給食室でのパン教室など、子どもたちが楽しめる給食の取組みについて楽しくご紹介頂きました。まあるいのうえんの渡辺裕樹さんは、子どもたちと一緒にシードボムを作って「地球への贈り物を作ろう」と言って遊んだことなど、美術・図工の先生の経験を活かした素敵な取組みをご紹介頂きました。
子どもたちが食に興味を持てる土との触れ合い、給食の実践は本当に素晴らしく、楽しい実践がどんどん広がっていく予感がします! 
 
最後は、参加者もグループになって、自分が感じたこと、大切にしたいことをシェア。 
小金井の地域の方や保護者から、「やってみたい!」「関わりたい!」という声が聞こえました。参加していた子どもたちも、やりたい!と興味津々。
南小でこれからどんな形で畑ができていくのかは分かりませんが、既に素敵な先生と栄養士さんが揃っており、地域の方々も協力的なので、これから地域に開かれたエディブルスクールヤードとして、楽しい給食ができるのではないかと、とっても楽しみです!
それがモデルになって、他の学校にも広がっていく未来が見えるような気がします。 
 
(2024年3月 プラムママ 2歳娘)

カテゴリー: