オーガニック給食研修会に参加してみた

 
フランスのスクールシェフが小金井に来る!
フランスの給食ってどんなだろう、なんだか楽しそう!と思い、7月に開催された研修会に参加してみました。
フランスでは、給食の20%以上は有機食材を使うことが法律で義務付けられていて、オーガニック給食が進んでいるそうです。
今回は、フランスの給食現場で、栄養士さんや調理員さん向けに研修を行い、オーガニック給食を進めてきたスクールシェフ(この響きが素敵!)が小金井に来て研修会をしてくれました。 
研修会には、保育園・小学校の栄養士さんや主婦、市議の方など13人の方が出席していました。実際に調理をしながら、フランスのスクールシェフが、直接参加者に語りかけてくれます。 
 
 
講師のフィリップさんの「レシピは信じるな!自分の感覚を信じろ!」という言葉や、「トマトは7月から9月までしか使わない。わざわざ石油を燃やしてまでトマトを使いたいか。メニューが狭まるかって?そんなことはない、工夫次第だ。子どもにトマトが食べたいと言われても、何故ないのかを伝えることが僕らの仕事だ。」
という言葉が印象的でした。旬の食材を使うんだ、給食から環境を良くするのだ、という気概が感じられました。 
 
 
 
 
 
 
今回のメニューは、フランス風の日本のカレー、ロースト野菜、野菜スティックと手作りマヨネーズ、ジェノベーゼソース、おから餅、しゅうまい、デザート(ブラマンジェ、チョコムース)でした。
個人的に、ピーマンとバジル、味噌で作ったジェノベーゼソースが、ピカイチ感動の美味しさでした。フランスの風を感じました。 
 
 
ご飯の後は「動く討論会」という形で、「日本の子どもは野菜を食べることを受け入れているか」というテーマで話し合いをしました。
参加者を2つのチームに分けて是非を議論するのは面白かったです。
「野菜がどのように育つか知ること、体験することで食べるようになる」という意見もあり、講師のセブリーヌさんは、新しい食材と出会うことは新しい友だちと出会うことと同じだから、時間をかけて何度も遊び心を持って接することが大事と語っていました。
フランスでも子どもに人気なのはステーキとピザとポテトだそうで、子どもに野菜を食べさせたい思いというのはフランスも日本も同じなんだなと思いました。 
 
 
講師のジョウイさんは、パリで100%オーガニック給食を実現した話をしてくれました。センター給食と自校式の給食を比較し、廃棄や再加熱、輸送などの費用を全て現状把握したら、自校式のオーガニック給食の方が1ユーロ安かったそうです。だから、オーガニック給食でも割高ではなく、さらに手作りすることでコストをコントロールできるとのこと。また、農家には適正価格を支払っているそうです。最初は誰もできると信じていなかったけれど、みんなで協力したらできたとのことでした。 
 
 
フランスのスクールシェフはもちろん、彼ら(CPPフランス)の取組みを日本に伝える活動をしている「NPO法人こどもと農がつながる給食だんだん」の方、そして、参加された栄養士さんたちが本当に素敵な方ばかりで、充実した時間となりました。子どものためにできるところから、少しでも給食を良くしたいと思い行動している人たちはかっこいい!

この研修会を小金井に呼んでくれたのは、「こがねい子どもの食や未来を守る会」のママたちとのこと。小金井でもこれを機に、オーガニック給食実現に一歩踏み出して、給食がもっともっと良いものになっていったらいいなぁと期待に胸が膨らみました。

この研修会のアーカイブ動画は、2024年3月まで購入可能なようです。
https://koganei.peatix.com/ 
 
(2023年8月 プラムママ 2歳娘)

カテゴリー: