親子で楽しく、ちょこっと防災体験

 
9月1日は防災の日。
99年前(1923年)、関東大震災が街を襲った日です。
10万人を超える人々が死亡・行方不明となった未曾有の大災害。その前後一週間、8/30~9/5までが防災週間となっています。 
 
この夏休み、我が家でもそろそろちゃんと子どもたちと防災について話しておきたいなと思い立ちました。
「無理なく、ちょっとずつ、そして何より楽しく」がテーマ。 
 
手始めに、前々からやってみたいと思っていた、キャンドルナイトを実践!
「大地震がきたらどれくらい停電するか分からないからね、これから毎月1日はキャンドルナイトして慣れておこっか。」
そんな風に話してみました。 
 
早速、その日の昼間、好きな色のみつろうクレヨンを入れて子どもたちとキャンドルを作り、夜はそのキャンドルや懐中電灯の光のみで生活。数時間ではあるけれど、電気を使わない暮らしを体験。
暗闇が怖い子どもたちは、まだ明るいうちに早く早く!とお風呂に入り、懐中電灯だけのトイレが怖いので、仲良く連れション。いつもは喧嘩ばかりなのに、なんだかその日はちっとも騒がず大人しい姉弟。先が見えない暗闇では、本能的に静かにしたくなるのかしら?なんて思ったりしました。 
 

ただ、この日(8/1)は猛暑日・・・。電気を使わない、ということは勿論エアコンも扇風機もないということ。網戸にして風を入れてはいたけれど、暗さよりも何よりも暑さがしんどいということに気づきました。
記憶に新しい東日本大震災も、阪神淡路大震災も冬に起きていたので、なんとなく寒さ対策ばかりに気を取られて、暑さ対策って考えたことなかった!ということに気づき、私は1人愕然・・。
特に大人よりも暑さに弱い子どもたちは脱水も心配です。
塩分が摂れるタブレットや経口補水液等の備えも大切。また、電池式のハンディファンや水で濡らして振るだけで冷たくなるという冷却タオル、28℃以下で凍るグッズなども今注目を集めているそうです。
避難用リュックの中身、季節毎に見直すことをメモメモ・・。キャンドルナイトのおかげで、子どもだけでなく私にも大切な気づきがありました。 
 
続いて、これも子どもたちとやりたかったこと。171の災害用伝言ダイヤルを使ってみること!
171のこと、皆さんはご存知でしょうか?171(いない)と覚えられるこの番号。災害が起きて電話が繋がりにくくなった時に、家族や知人の安否を確認できるシステムです。
>災害用伝言ダイヤルについて詳しくはこちら
災害が起きた時だけ開設されるものですが、毎月1日と15日は体験利用が可能。また、防災週間である今も体験ができます。 
 
ドキドキしながら子どもたちといざ電話!
基本、音声案内に従って番号を押したりメッセージを録音するだけなのですが、思っていたよりずっと音声案内が早くて、「え?今何て言った??」と聞き取りにくいところも。
子どもたちも、「えー、分かんない~~!」と最初は焦って途中で切ってしまいました。
でも何回か電話して、音声メッセージも録音してみると要領がつかめたのか、8歳の娘が「今度一人でやってみる!」と張り切って電話。
メッセージもなりきって、「南小学校に避難していて無事です!!」なんて入れていました。
私も10年ぶりくらいの体験でしたが、意外と分かりにくい部分があって、何回か練習して慣れておいた方がいいなぁと実感。
指定の電話番号を入力するとメッセージが残せる仕組みなので、子どもたちが私の携帯電話の番号を覚えてくれるというメリットもありました。
コレ、迷子になった時に役立ちそう・・とひそかに思った私。笑 
 
最後に、防災についてもっと詳しく学びたいと思った時におすすめなのが、立川防災館。
>立川防災館のHPはこちら
私も子どもを連れて何度か行っていますが、地震体験や、煙体験コーナーなど本格的に体感できる所が大人も子どももとても勉強になります。 
 
今回、煙体験が初めてだった子どもたち。煙が充満した迷路のような建物内を、一家族ごとに非常口の標識を目印に脱出するというもの。
そんなに難しくないだろうと思っていたけれど、迷って行き止まりになってしまった時は、もしこれが本当の火事だったら・・と本気でゾッとしました。
これ以外にも、ゲームをしながら防災について学べるコーナーや、画面上で消火器体験ができるものなど、子どもが楽しく体験できるものがたくさんあります。
小金井からも近いので、是非一度はお出かけになることをお勧めしたいです! 
 

まだ大きな地震を知らない子どもたち。
いざという時のために、少しずつ防災について伝えていけたらと思います。そして親になった私自身も、もう一度学ばなくちゃと思っています。 
 
(2022年9月 Eママ 8歳女児・5歳男児)
 
>過去の記事「子連れ防災BOOK」はこちら
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