
令和5年度の小中学校における不登校児童数は約35万人。
年々増加傾向にあり、前年度より約5万人増加となっています。
「学校に行きたくない」そんな気持ちを抱えるこども。共に乗り越えようと悩む親。
梶野神社の社務所にある“mint green*” は、こどもとその家族に平日昼間の居場所を提供しています。
今回は、代表の三苫さんにお話を伺いました。
◎活動を始めたきっかけは?
私のこどもが不登校になった時に、平日の昼間に行く場所がなく、こどもが「学校に行ってないと外に出ちゃいけないのかな」と言ったこと。
また、それまで自分の学校区では同級生に会うのが嫌で誰とも遊ばなかったのに、自宅から離れたところで会ったこどもたちとは楽しそうに遊んでいて、本当は友達と関わりたいと思っていると感じたことがきっかけです。
◎現在はどんな活動を行っていますか?
平日の昼間に、学校に行きづらさを感じているこどもとその家族に向けて居場所を開放しています。
何かを強制されることはない、いるだけでいい場所。
こどもだけで来てもいいし、親だけで来てもいいし、親子で来てもいい居場所です。

◎これからやってみたい事、伝えたい事はありますか?
学校に行っていないから外に出ちゃいけないなんてことはないし、遊んじゃいけないこともない。
こどもが家にいるから笑っちゃいけないなんてこともないし、楽しんじゃいけないこともない。
どこにも居場所がないと感じたら、こどもも大人もここのことを思い出してくれたら嬉しいです。
来ることだけが全てではないから、来られなくても今のままで十分ハナマルです。
やってみたいこと、というか、ここへ来たらできるようになって欲しいことがあります。
それは『自分で決められるようになること』です。
自分で決められることは自分の人生をより良いものにするという力を手に入れることだから、自分で決められるようになるサポートをしたいと思っています。

◎取材を終えて
“mint green*”は、2020年に緑センターの一室でスタートし、2023年に現在の梶野神社社務所に場所を移しました。
畳の部屋にはカードゲームやおもちゃも置いてあり、自由に過ごしていい場所。こどもには、自分で決めることができるようにサポートし、その自分の選択に自信を持って欲しい。
そんな三苫さんの想いと温かいお人柄に触れ、私もつい長居をしてしまうほど居心地が良い場所でした。
私自身も我が子が低学年の時に行き渋りがあり、先の見えない暗いトンネルの中に入ったようでネットや本を読み調べながら悩み続けました。
朝から学校に行きたくないと大泣きして家を出ない、校門や昇降口で止まり、やっと教室までたどり着いても入らず、教室までが遠く感じていました。
そして何時間目かに、何事もなかったかのようにスッと教室に入る日々。仕事に行かなくてはと焦りながら、廊下で数時間見守り一緒に過ごした2年間。
なかなか気持ちを共有できる場所も時間もなく、行き詰った経験があります。
そんな当時に、こどもが過ごせる場所であると共に、保護者も話を聞いてもらえ息抜きができる”mint green*”のような場所を知っていたならどんなに救われたかと思います。
安全基地でこどもは心の充電をして、自分で飛び立てる準備をする。保護者も自分を保つため、辛い気持ちを聞いてもらうことも必要。
“mint green*”という居場所が加わることで、外に出る機会ができます。
自分のままでいいと寄り添い、背中をそっと押してもらい笑顔になる。
そんな親子が増えるといいなと思う取材でした。
(2025年9月 こんちゃんママ 14歳女子、10歳男子)
※写真は、保護者の同意を得て掲載しています。
「えにえに」の取材レポートはこちら
◆基本データ◆
団体名 mint green*不登校児とその家族の平日昼間の居場所
開催日 火曜日(SNSを要確認)
開催場所 小金井市梶野町5-10-43 梶野稲荷神社内社務所
メール mintgreen.honeycomb@gmail.com
Instagram https://www.instagram.com/mintgreen.honeycomb
note https://note.com/cheecheeco