最近、わたしの小学生時代とは比べものにならないくらいの数のこどもが不登校として数えられていて、たびたびニュースでも話題になり気になる問題の1つでした。
そんな時に学校に行きづらさを感じている当事者の居場所について考える、というこの講座を見つけたので、参加してきました。
1回目は学校に行きづらさを感じていたこどもたちが居場所についてどう思っているのかを聞く回、
2回目は学校に行きづらさを抱えているこどもの居場所づくりをしている人の話を聞く回でした。
まず1回目。
どんな子たちなんだろうと自己紹介を聞いてみると、今はもう大人として社会で働く人や現役中学生、高校生もいました。
今の状況から当時のご自分のことを振り返って話して、少しでもいいから私たち大人にわかってもらいたいと話してくださる姿が印象的でした。
そんな彼らは、学校に行きづらさを感じているこどもが心地よいと感じる居場所はリアルなものだけではなく、ゲームなどのオンライン上にもあるというではないですか!
ゲームをするのも「何も考えずに手を動かしたいから」「長時間ゲームをすることには理由がある」という話もあり、居場所では安心して過ごせることが大切なんだと感じました。
ゲームの時間制限があった時より、ない時のほうがゲームをする時間が減った、というお話もあって、親としては考えさせられるものがありました。
どうしても学校に行っていないと友達との関係が気になってしまうけど1人で過ごす時間も必要で、そういう時には家が居場所になると話している方がいて、居場所というと外に求めてしまいがちだけど家の居心地も大切なんだと思いました。
それ以外にも私たち大人の疑問に対して、自分たちが思うことをしっかりと伝えてくれました。
当事者のお話は、わたしが思っていたことと全然違うことがあったり聞いてみて初めて知ることもあって、誰がいつ行かなくなる日がくるのかわからない今、少しでも気になる人に聞いてほしいお話だと思いました。
そして2回目。
学校の中と外で居場所作りをされている方がお話ししてくださいました。
学校の中での居場所は当然のことながら、その校区に住んでいないと行けないのが難点ですが、学校にちょっと行ってみようかな、でも教室に入れなかった時にどうしようかな、という段階の時にはとても頼りになりそう。
わたしもわが子の付き添い登校をしていて教室に入れなかった時、こどもと一緒に廊下で待っているのはとても辛かったし寒いし暑いし、体力も気力も削られました。
そんな時に校内に待てる場所があるのはとても助かるし、居てもいい場所があると分かればこどもも学校へ行きやすくなりそうです。
学校の外の居場所はやっている日が決まっているので行きたいときに行けないのが残念でしたが、学校自体に拒否感や恐怖感がある子にとっては安心して行くことができそうです。
フリースクールと違って通わなくちゃいけないプレッシャーも少なさそうなのと、親も一緒に行けるのが嬉しいと思いました。
うちの子はわたしと離れることに不安を感じる子だったので「こどものみ」のものには一切参加できませんでした。
一緒に何度か行ってみて慣れてきたら離れられる、そんな段階に寄り添ってもらえそうだなと感じました。
両方の居場所を同時に活用しながら、こどもが安心して過ごせる場所を1つでも増やしていきたいと思いました。
(2024年12月 ひでこ 13歳女子)