都立野川公園 自然観察センター

 
2024年11月にリニューアルオープンした、「都立野川公園 自然観察センター」へ行ってきました。
中は無垢材の床で、靴を脱いで入ります。
建物は陽の光がたっぷり入るつくりで、建物の中にいても自然の中にいるような心地良い空間が広がっていました。 
リニューアルオープンして間もなくの訪問でしたが、ボランティアさんや常連のご近所の方が集まっていました。  
 

公園で命をひきとった昆虫や蝶を集めボランティアさんが作成した昆虫標本や動物の剥製、水槽には野川に生息する生き物達が展示されていました。 
他にも植物を観察できるように虫眼鏡が置いてあったり、図鑑や絵本があったりと至るところに惹きつけられるものを発見できます。 
 
都立野川公園自然観察センターには、パークレンジャーさんはじめ、生物に詳しい先生がいらっしゃるので、生物の事で分からない事があったら何でも聞くことができます。
我が子の出題する謎の虫クイズにも、真剣に考えてちゃんと答えてくださいました。
私なら適当に流すところですが、さすがです!
こうやって大人が真剣に話を聞いてくれて、分からない事を一緒に考えて教えてくれる環境は、子どもにとっても大人にとっても貴重です。  
 

 
今回私はパークレンジャーさんにお話しを聞くまで、「はけ」が数万年前の古代多摩川が流れていた跡だったとは知りもしませんでした。
その下には海だった地層があり、その地層には水が染み込まないため、所々から湧水が出ているということも知りませんでした。 
また、多くのボランティアさんで守られている自然観察園は林、水辺、湿地、草むらと多様な環境がある都内でも珍しい場所で、その中だけでも絶滅危惧種が100種類程生息しているそうです。 
 
ふと外を見るとガラスに姿を映す1羽の小鳥が目に入り、常連さんが「ジョウビタキのメスかな」と話していました。
「ジョウビタキは夏はチベットの方にいて秋になると日本に渡ってくる渡り鳥なんですよ」とパークレンジャーさんに教えてもらい、さっきまで名前も知らなかった1羽の小鳥にもロマンを感じてしまいました。 
 
外のウッドデッキでは飲食可能で、中のトイレにはオムツ替え台があります。
授乳室もあり、お声掛けすればポットにお湯を沸かしてくださるとのことでした。
子どもたちも楽しめる仕掛けが沢山あるので、お散歩の目的地に良さそうです。
定期的にイベントも開催しており、公園内の掲示板やホームページでお知らせしているそうです。  
 

都立野川公園自然観察センターは身近な生物たちと繋がれる場所であると共に、人とも過去とも世界とも繋がれる開かれた場所でした。
訪れるだけで身近な公園がより楽しく感じられますよ。 
 
(2024年11月 はけのいえのお母さん 小3女児、4歳男女双子)  
 
>都立野川公園全体の紹介記事はこちら