中央線の武蔵小金井と東小金井の間の高架下になんか面白そうなところが出来ている。
自転車で通り過ぎながら、いつか立ち寄ってみようと思っていた場所。
クリエイティブラーニングスペース VIVISTOP。活動場所は、学生寮「中央ラインハウス小金井」の一室。
無料で場所を提供していて、自分たちで分解したいもの、つくりたいものを持っていって自由に作業できる。
先生はいない、授業もない。自由で刺激的なクリエイティブ空間、という場所らしい。
プランナーの佐藤さんにお話を伺いました。
◎活動を始めたきっかけはなんですか?
VIVISTOPは子どもたちにクリエイティブな学びの環境を届けるために、2017年に千葉県柏市ではじまりました。
VIVITAは人々が自分の手で作ることを通して、自由で自立的に生きるための創造性を発揮し、新しい社会をつくっていくために、VIVISTOPを運営しています。
中央ラインハウス小金井ナレッジルームでの活動は、学生寮の一室を地域に開くことで、人々が出会い交流することで新しい価値を生み出していくことを目的としたJR中央線コミュニティデザインとの共同プロジェクトです。
◎ 現在行っている事はどんなことですか?
VIVISTOP for Bricoleur=自分でつくったり直したりしたい人のためのシェア工作室として、ナレッジルームを週2〜3日開放しています。
プロジェクト名の「Bricoleur(ブリコルール)」とはブリコラージュでものを作る人のこと。
ブリコラージュとは、ありあわせのものを使って自分で作ることです。ブリコラージュでほしいモノ・コトを形にする活動を広げていくために、ガレージセールや分解したものを物々交換するコーナーも実施しています。
小学生以上であれば、大人の方も利用できます。
◎ これからやってみたい事や、伝えたいメッセージはありますか?
何か欲しい物があるときや、物が壊れてしまった時。買ったり捨てたりする前にちょっと気軽に立ち寄って、自分でどうにかできないかを、居合わせた人たちと一緒にわいわい考えたりやってみたりできる場所になっていくといいなと思っています。
大人も子どもも関係なく、共に探究することを大切にしていきたいです。
何かを作るということは、専門家や限られた人にしかできないことではなくて、無意識のうちにだれもがやっていることだし、だれもが楽しめることだと思います。
うまくいかなくたって、やってみることが楽しい!どうぞお気軽にお越しください。
◎取材を終えて
7歳になる我が家の息子は、よく「これ、なか、どうなってるのかなぁ?」「分解してみていい?」と言うことがあります。
お家だと、「また散らかすこと始めたなぁ。」なんてつい思ってしまう『分解』『工作』。
VIVISTOPなら、思う存分させてあげられそう。
お友達と一緒に、予約をして行ってきました。(コロナ禍で事前予約が必要でした。)
お友達の家にあった壊れた扇風機とアイロン、なんか面白いことになりそうな予感。
実際分解を始めると、「このネジを外すといいのかな?」と試行錯誤しながら夢中になっていました。
家にはなかなかないような特殊な工具も色々!子どもたち、選びながら使えることも嬉しそう。
扇風機を分解して出てきた基板には、子どもも大人も、「わぁ!なんか色が綺麗!」そして、意外とシンプルな構造。
最後には扇風機の首の部分は、鉄砲のようにポンっと発射できる遊びになることを発見。
ほんとうに遊びを創造する天才です!
子どもはこういうこと、好きなんですよね。分解してどうする?なんて考えません。
ただ、どうなっているか知りたい、のぞいてみたい。
そこにあるのは、興味、好奇心、探究心。
親が子どもに伸ばして欲しい、と思う部分ですよね。
自分で家にあるものを持っていって、創造して楽しむ。とってもサステイナブルな場所でもあるなぁ、と感じました。
子どもも大人も発見のある、楽しい時間でした。
また利用させていただきます!ありがとうございました!
(2021年11月 Eママ)
>子どもの居場所サイト「えにえに」での紹介はこちら
【基本データ】
団体名:VIVISTOP for Bricoleur ※プロジェクト名称です
開催日:月・火曜日(毎週)、日曜日(不定期)
開催場所:中央ラインハウス小金井 C棟 ナレッジルーム(JR中央線 武蔵小金井駅と東小金井駅の間の高架下。教習所近く。)
問合せ先:gakugei@vivita.club
ブログ:https://note.com/vivistopbrico
Instagram:@vivistop_bricolage