【本】子連れ防災BOOK

 
東日本大震災を振り返り・・ 
 
あと数日でまた巡ってくる3月11日。
9年前のあの日、どこで何をしていましたか?・・・ 
 
 
当時私は、都心7階のオフィスで勤務中でした。
激しい揺れに大事な書類を抱えてうずくまるのが精一杯。
仕事柄、すぐに災害対策本部が設置され、近くの独身寮暮らしだった私は、どっぷり災害業務に携わることになりました。 
 
年度末の3月は、所属する人事部が一番多忙な時期。
自分の抱える業務と慣れない災害業務。
初体験の夜勤も続き、心身ともに限界だったことを思い出します。 
 
でも、この本のママたちの多くの体験記を読み、当時守るべきものが我が身だけだった私はなんと幸運だったのだろうと思ってしまいました。 
 
何より大切なかけがえのない我が子。
発災直後の「命」を守るだけではなく、その後も長く続く避難生活で子どもの「心」もケアしていかなくてはいけません。
自分自身がどんなに辛くしんどくても、子どもに対して心を砕かなくてはいけない。
それがどんなに大変なことか・・子どもを持った今でもなかなか想像がつきません。 
 
「とにかく生きていかなくては。」
多くのママたちの本音がこの短い言葉に込められているように感じました。 
 
 
災害への備えは 
 
近年、地震だけではなく台風や豪雨といった多くの災害によって、日常生活が脅かされることが増えているように感じます。
でも、災害への対策は万全かと問われたら、まだまだ我が家も不足だらけです。
やらなくちゃ、と思ってはいるのだけれど、つい後回しにしてしまう。
何でなのだろう。
この本の前書きに答えが書いてあって、ものすごく腑に落ちました。 
 
「(災害に) 向き合いたくない不安や恐怖も潜んでいるのではないか」 
 
私はまさにその通り。
いつかあるだろうと頭では分かっているのに、そんなに大事に至らないかもしれない。きっと我が家は大丈夫・・。
なんの根拠もなくそんなことを思って目を背けている節がありました。
けれど、この前書きの続きには、 
 
「子どもを守るためにパパやママがやっていくべきことは、恐怖に怯えながらストイックに防災に取り組むのではなく、『楽しみながら、日常生活の質を底上げする』ということ。」 
 
そんな風に考えたこと、今までありませんでした。
私にとって「防災」はいつだって、マイナスを0(日常生活)に近づけるイメージだったから。
そうじゃなくて、日々の生活で「防災」に取り組むことは、0をプラスにすることなのかも!
そう思えたら、一気に「やらなくちゃ」ではなくて、「やりたい」にモチベーションが変わりました。 
 
そして防災用品でさえ、防災本とにらめっこしながらわざわざ揃えるのではなく、各家庭で本当に必要なものを考えながら用意しておくべきだと改めてちゃんと理解しました。
そして引っ張り出してきた備蓄食材!
試しに食べてみた乾パンは固すぎて、2歳の下の息子には食べられませんでした・・。
いざという時に食べてくれるか分からない、一度も口にしたことのない缶詰の数々も・・。 
 
1つ1つ見直していく作業は少し時間がかかるかもしれないけれど、日常生活がもっと豊かになるなら、やってみたいと思いませんか?
私も少しずつ取り組み始めています。 
 
3月11日が来る度に、また心を引き締めて。
犠牲となった多くの方々の想いを忘れないためにも。 
 
Eママ(5才女児、2歳男児)