江戸時代に作られた玉川上水の歴史ある水路とそれを見守る木々を横目に自転車を走らすと、目印のピンクの旗が見えてくる。
一軒家と庭園のある桜町市民いこいの家で月4回程開かれている子連れカフェスペースHütteだ。引き戸をガラガラと開けると、お子さんがひょっこり顔を出している。
カフェのドリンクは月替わりで、ゆっくり時間をかけて作るハンドドリップのコーヒーや、なるべく地元のものを使って季節の飲み物も用意している。私が冬に頼んだ自家製の柚子のシロップも手作りの温かみを感じて、体がほっこりしたのを覚えている。お昼ご飯も持参でき、雑誌も子供向けではなく、お母さん向けがずらり!
子供のおもちゃもあり、車で遊ぶ子、パズルをしている子、みんな自由だ。
ソファーに座り、お母さん同士でおしゃべりをしながら目の届く範囲で子供が遊ぶ。南向きのサンルームはポカポカしていて、四季のある庭園が見渡せる。
早速、代表の石井さんに話を伺った。
編集部k )なぜ、このような場所を作ったのですか?
石井さん )子供ではなく、お母さんが主体になってリラックスしたり楽しめる場所にしたくて。お母さんって365日お母さんだから、たまにはお母さんスイッチOFFですって言われないとなかなかOFFに出来ないんです。
編集部k )確かにそうですね!月に1.2回やるイベントもお母さん向けのイベントですよね。
石井さん )そうです。イベントも編み物レッスンや、ゆる体操など。あと、お母さんって、お母さんもできるけど、自分の才能も沢山もってるから、ここに来て社会に活かせるタイミング作りをしてもらいたいんです。
編集部k )なるほど。お母さんが自分自身の時間を作ることで自分と向き合えて、少しでも自信に繋がりそうですね。
石井さん )初めたきっかけは自分自身もそうだったんです。私もずっとお母さんで第一に子供を考えてしまうけど、自分だけのスイッチの時ってすごく良いテンションなので、自分もその場を作りたいなと。
編集部k )自分だけのスイッチの時って、自分らしいですよね!私も経験あります。
2017年の9月からオープンしてますが、今後やりたいことありますか?
石井さん )みんなで、夕食を作って食べる場所を作りたいです!現代のお父さんって忙しくて、夕食も子供とお母さんだけ。夕飯をみんなでわいわい食べて、お家帰ってお風呂と寝るだけ。
編集部k )お母さんにとって嬉しいです!せっかくなので、カフェに来ているお母さんにも話を聞いてみましょう。来てみてどうですか?
お母さん )自分がくつろげるんです。子供もなんとなくみんなが他の子供をゆるやかに見ているんです。シルバーの方がきたりと、年代もいろんな人が来て家庭的です。
編集部k )色んな年代、そして地域の人と関われる場所なんですね。最後に一言お願いします。
石井さん )Hütteの宣伝を市民掲示板にたまに貼ったりしてましたが、実は口コミで広がってるんです。来てくれるお母さんがHütteの雰囲気を作ってくれていて、それがすごく助けられています。このような家のぬくもり、人を感じられる場所でやっていきたいです。
(目印のおしゃれな看板)
(サンルームから庭園を眺める子供達)
-取材を終えて-
Hütteの名前の由来はなんですかと質問したら、山に登る登山者やスキーヤーの宿泊したり休憩する場所をHütteというそうです。
石井さんが、この場所がみんなが楽しんだり頑張ってる時に休憩できる場所にしたいと話していたのが印象的でした。
ベビーベッドもあるので赤ちゃんも休憩できますよ!
みんなでHütteで少し休憩して、人生の山を登っていきましょう。
基本データ
Hütte(ヒュッテ)
場所: 桜町2-12-27
利用料: 大人350円(飲み物、保険)
子ども(未就園児)無料
飲食持ち込み可