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「りんちゃんといんさつき」
 さく=きさらぎのん
 しゃしん=こがねいのみなさん

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りんちゃんは1ねんせい。字を書くのがだいすきで、しかもとてもはやく書ける。月2回のこどもかいぎでは、できる女をきどり、ほおづえをついてふむふむとうなづきながら、サササっとメモをする。だが、だいたいはかいぎのはなしではなく、ふいにじぶんのなかにうかんだことばを書いているのだ。うちゅうじん、とか、しろねこ、とか、しましま、とかそういうことだ。かいぎとかんけいないじゃないかとおもう人もいるかもしれないが、りんちゃんにとっては、つながっているのだから、いそいで書きとめておく。だが手がつかれたらやめる。あたりまえ。

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りんちゃんはこどものまちで過ごすときにはしんぶんしゃに入っているのだが、いんさつきをつかったことはなかった。いんさつきはでんきでうごくし、せがたかい。ちいさいりんちゃんには手がとどかないよね、と、ちゅうがくせいや4ねんせいの男の子たちがみんなやってくれた。

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だけどその日はまちのだいじな日だった。おきゃくさんが230人もきたものだから、みんないそがしかった。だれもいんさつきまであるいていけないほどなのだ。そこでついにりんちゃんがしんぶんのいんさつまですることになった。

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1まいだと風でとぶほど軽いのに、すうひゃくまいの紙とは重いものだ。りんちゃんは両うででしっかり紙束をもち、げんこう2まいをだいじにのせて、いんさつきまであるいていった。せのびすると、いんさつきの平たいところがみえた。どうやら「製版」と「印刷」というボタンがあるようだ。この漢字はごちゃごちゃしてよめないけど、りんちゃんにはかたちでわかる。まずはいんさつきのふたをあけた。げんこうをまっすぐうつぶせにしてねかせて、そっとふとんをかけるようにふたをしめる。げんこうがそこにおちついたのをみはからって、せいはんモードのボタンをおした。んーごにょごにょ。きかいの中の方で音がして、げんこうとおなじ紙がぜんぜんべつの出口からでてきた。みほんだ。

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「うらがしろいよ!」
りんちゃんはあわてた。りんちゃんのしごとは両面いんさつのしんぶんをつくること。うらもないとこまる。だけどおもいだした。まずはおもてだけ100まいにふやしてから、うらをいんさつするんだった。するとさっきのはおもてだけのみほんか。ほっとする。あとできかいの中を開けて見せてもらうと、左のほうの箱にインクだらけのうすっぺらい紙がくしゃくしゃになって入っていた。つかいおわった「はん」だそうだ。げんこうをうすっぺらい紙に焼きつけはんを作るのが「せいはん」、はんにインクをのせてしろい紙100まいにスタンプすることを「いんさつ」というんだそうだ。じゃあ100まいいんさつするからね。りんちゃんはいんさつモードのボタンをおし、1、0、0とボタンをおした。
よしいくぞ。
スタートボタンをひとさしゆびでぎゅっとおすと、ぎゅーん、しゅたっ、しゅたっ、しゅたっ。
出てくる出てくる! いいちょうし!

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そういえば、みんなはしんぶんのできあがりをいそいでいたな。りんちゃんは、いんさつのはやさをさいこうの「5」にした。うぃーん、しゅたしゅたしゅたしゅた。いんさつきとりんちゃんのきもちがつうじあった。きかいは本気になっていそいでくれた。
「猛スピード!」
りんちゃんは手をにぎりしめ目をみひらいた。できあがったおもてを100まいぜんぶ、いんさつきの出口から入口に運んでもどす。つづけて、うらのせいはん、うらのいんさつをおえたら、ほかほかのしんぶんができあがった。ちゃんとした両面だ。りんちゃんは、できたてほやほやのしんぶんを落とさないようにりょううででかかえ、うきうきとしんぶんしゃにもってかえる。

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「5号できあがりました!」
大声でいうと、しんぶんをうりたい人がわっとあつまってきて、どんどんもっていった。りんちゃんはとくいがお。じぶんがつくったしんぶんがにんきがでると、じぶんがにんきものになったみたいにうれしくなるのだった。りんちゃんはみんながしんぶんをうりにいくのをにこにこしてみまもった。

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こどものまちで作った100まいのしんぶん、どんな人がよむのかな。

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■ミニこがねい2016
http://www.koganei-yu.net/minikoganei
小中高校生の子どもが主体となって、お店や会社、行政機関の起業を企画。2日間にわたる「こどものまち」を実現する。スタッフを希望した子どもはおよそ半年にわたり「こども会議」を重ね、それぞれの開業準備を進めていく。開業を支援するのは地域に住むその道のプロや、大学生、保護者などのおとなボランティア。スタッフはさまざまな支援を求めながら、公民館のなかに自力で「まち」を創り上げる。当日だけ参加する子どもたちも一日をまちで過ごし、お店や会社、銀行や職業紹介所などで働いて、まちの通貨"ミニコ”を使った社会体験ができる。協働作業や協議による課題解決を通して、社会へ参加することを学ぶプログラム。

■NPO法人こがねい子ども遊パーク
http://www.u-gakugei.ac.jp/~codomo/kksah/cn2/02.html
2002年活動開始、2009年NPO設立。遊びを食べることや眠ること同様に大切なことと考え、子どもたちが安心して遊べる居場所を作る。

■協賛会員
子どもが家庭の状況に関わらず自分の意志で参加できるよう、参加費を極力低く抑えているのが特長。一口1000円からの協賛を企業や家庭から広く募集しています。
http://www.koganei-yu.net/donation

[取材・文]小杉圭子
[構成]のびのびーの!編集チーム

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