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徒歩圏内に畑とお店と住宅街がぎゅっと集まる東京・小金井。
7人の子どもが、それらをつなぐ「野菜マルシェ」を開きました。
子どものやる気は、農、商、遊び場の専門家が支えてくれます。
保護者&市民レポーターが突撃取材、奮闘の模様をお届けします。
その3ではお祭りで売りさばき、決算してわけまえを手にします。

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これがぼくらのお店「こども野菜マルシェ」だ!
 
[前回までのあらすじ]
野望を秘めて野菜マルシェのなかまとして集まった知らない子どもたちも、収穫、商品化、広告、棚卸しなどの準備を通じてだんだんなかよくなります。いよいよお祭りに出店! 子どもたちは、自分たちで必要だと思うことを考え、動き出しました。

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(保護者レポーター:りえぞう×いくこ×編集チーム)
7月19日。心配していた台風も抜けて、お天気の心配なくお祭り当日を迎えました。今日はナンジャモンジャ通りは歩行者天国。この路上に店を構えるのです。いよいよ始まります! 

子どもたちは意気揚々と野菜を会場に運び込みます。保護者レポーター、市民レポーターも子どものひとりになったかのようにわくわく。店構えの支柱となる竿竹2本は、保護者レポーターが庭から切って持ってきました!

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まずは商品を仕上げなくては。枝豆は販売直前まで根を水に浸したので新鮮そのもの。低学年ふたりがせっせと作業してくれました。枝豆の実だけをはさみで切り取り、子どもたちがそれぞれに考えた野菜セットへ入れていきます。みんなで書いたポップを店頭に張ったり、商品を並べたりして準備完了です。

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販売用に、桶に氷と塩を入れてその上にきゅうりを置きます。店頭に置くと風情があります!

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16時、納涼祭り開始。緊張感漂いまくりのマルシェメンバーと静まり返る店頭。うず高く積み上あがったまま押し黙るきゅうり。買ってくれるのは身内ばかり。いったいどうなるのだろう……。

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「いらっしゃい、いらっしゃい! お野菜いかがですか~!」
「いらっしゃいぶちょう」。低学年のこの人は、なかまのまえで話そうとするたびに涙が出てしまいました。でもお店が始まると大きな口で道行く人に宣伝し、手元の数本ならあっというまに売り上げてしまいます。

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30分後、きゅうりが売れ始めました。1本ずつ手で売るので衛生手袋を片手につけ、次々とお客さんに渡します。新美南吉の「てぶくろをかいに」の子ぎつねのように、手袋をしていない方の手できゅうりをつかみ、お客さんに出してしまったことも。「それじゃ意味ないだろ」。高学年のきゅうりぶちょうが教えると低学年は「あ、そうか!」とににっこり。失敗も笑顔で改善します。屋外だけに、風通しのいい職場環境!?
 
子どもたちはそれぞれに、やりたい仕事を宣言し全員「ぶちょう」に就任しています。赤いバンダナ姿の「きゅうりぶちょう」も大忙しです。桶に次々ときゅうりを補充しながら低学年を見守ります。

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お客さんが列を作って並び、「野菜セット」も売れ始めます。低学年の「ふくろにいれてわたすぶちょう」は、「ふくろにいれますか?」とお客さんに積極的に声を掛けています。ふくろがあれば、お客さんはお祭りも続けて楽しめて、野菜をご自宅まで運べることでしょう。

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高学年の「けいりぶちょう」。現金を扱います。一本ちょうだい、と100円硬貨を渡されて、最初はちょっとためらいがちにお金を受け取るけいりぶちょう。何回も繰り返すうちに、おつりも手際よく笑顔で返せるようになってきました。
 
高学年のふたりはやりたいぶちょう職以外にも、じっさいにはすべての仕事をこなしています。お祭りのにぎわいのなかどこへもいかず、店にはりつきで商品と現金の管理、接客、低学年のフォローをしました。

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低学年「せいりぶちょう」。商店会スタッフに「元気がいいねー、これを掛けてあげるよ」と商店会の黄色いタスキを掛けてもらいます。声のテンションがさらに上がりました。

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低学年は機動力があります。そのうち「はんばいぶちょう」が低学年4人とともに、野菜をカゴや桶に載せて、お祭りの人ごみに飛び出していきました。
 
大きな声を出してどんどん行商に出て、「熱中症対策に!」とか事前に考えた宣伝文句も駆使しています。トマトの品種名をお客さんに尋ねられ、きちんと答えられると、お客さんが、あー甘いやつだー、と反応を返してくれます。子どもからの投げかけで生まれる対等なやりとりに、子どもたちも喜びや手応えを感じたのではないでしょうか。

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けれど低学年の筋力では、桶を持ったままお金や商品を受け渡しできません。これまで話したことのないなかまとも自然と二人組で出かけます。野菜の品種、味などもお客さんに伝えながら販売しています。「うわあ~、すごい! こんな短時間で学んだことをアウトプットしてる」。親にとっては、子どもたちの姿を近くで見て成長を感じる、感動の時間でもありました。

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仕入れ元、ポモナ農園の横山さんがお店のようすを見にきてくれました。ボタンダウンの襟でビジネスマンの装いの横山さんをみても、長靴と帽子と黄緑色のシャツを着て重い野菜を軽々と運んでくれた「畑の横山さん」と、どうしてもつながらない子どもたち。
 
「みんな! 横山さんが来てくれました」
「(どこ?)」
「ほらポモナ農園の横山さんですよ」
「(だからどこに?)」
「この人です!」
「……。」
「……。」
「……。」

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開始後1時間45分できゅうりを売り切りました。

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健闘ぶりが注目され、商店会のみなさんに呼ばれて紅白横断幕舞台へと上がる子どもたち。このプッシュでさいごの野菜が売れました。
 
商店が身近にないところに住んでいる親子にとっては、商店会の皆さんの活気や、教育活動への協力的な姿勢はちょっと感動的でした。小さな子どもにも、お店に並んでいる商品が、最初からそこにあった訳じゃない、と実感を持って考えられるようになったんではないかなと思います。
 
第39回だけに、サンキュー納涼祭り! 

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闘いすんで、日が暮れて。
夕暮れのお祭りでぴかぴか光るたくさんのお金たち。これが売上金です。

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18時過ぎ、野菜の販売は終了。いよいよ売上の集計です。ざるに入ったお金を高学年のふたりに数えてもらいます。金種ごとにお金を積み上げて、枚数を数えていきます。

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流れで低学年も「けっさんしょ」に挑戦。
部長風男性「ん、ここではなにやってるの?」
マルシェ「決算です」
部長風男性「ほおー!」
この方は決算という言葉になんだか懐かしそうな表情でした。

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売上総額からおつりを差し引き、本日の売上が集計できました。昨日の計算では全部売り抜けば19,300円になるはずでした。決算の結果は19,100円! グッジョブ! ここから経費を差し引き、なかまとやまわけです。
 
早くお祭りに繰り出したい。はやる気持ちをぐっと抑えて計算を見守る子どもたち。なんとか一人500円の「わけまえ」がでました。子どもたちは夜のお祭りに飛び出して行きます。

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さあお祭りだ! 500円を握りしめ、子どもたちはひとりひとり、獣のような目をしてほしいものを手に入れます。みんなはどんな風に使ったかな?

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大切なのは地域の大人と子どものいい出会い。
自由な遊び場が、意欲とリーダーを育てる。

こども野菜マルシェの7人の子どものうち3人はふだん「こがねい子ども遊パーク」の活動に関わっています。高学年「きゅうりぶちょう」もそのひとり。ミーティングのとりまとめをうなずいて引き受けました。なかまには「氷には塩をいれよう。温度が下がるはず」「ほら、衛生手袋をしてないほうの手でお客さんに渡したら、意味ないだろ」とさらりと教え、「おもしろい人」と慕われます。初対面の大人の目をしっかり見て「実際に袋に野菜を詰め合わせたい」、経費削減のため「氷の寄贈は受けよう」と答えました。

邦永さんが代表を務める「こがねい子ども遊パーク」の主な事業には、こどものまち「ミニこがねい」と冒険遊び場「プレーパーク」、乳幼児親子の会員制「森の親子ひろばりんご」があります。ミニこがねいは街に見立てた公民館で子どもが花屋、美容院、カフェ、新聞社、職業紹介所などを出店し、仮想通貨で経済活動を行います。プレーパークではスタッフは樹木に登りロープを張り、枝を拾い集めては火をおこします。りんごは親との関係性も視野にいれた活動です。

どの活動でも、子どもが自分の意志で選び、判断し、行動できる遊び場を作ってきました。手伝いたい子や親だけがスタッフとともに片付け、当番はいっさいありません。参加者の主体性に委ねては立ち行かないのではないかとする案ずる人もありました。けれど、管理や制御、禁止の要素がていねいに注意深く取り除かれているからこそ、遊び場で親子が心から自由になれるのです。失われがちな自由と意欲を取り戻そう。こがねい子ども遊パークの提唱は、現代の都市生活のアンチテーゼでもありました。

小金井市の青少年体験交流事業「わんぱく団」には375人の参加がありましたが、中学生・高校生リーダー30人のうち半数が、小さいころプレパやミニコで遊んだ経験があるそうです。育児イベントでは「遊パークゆかりの子どもに来てもらえないか」という打診が来るようになりました。幼児の保護者から「自分の子どももあのように地域で育ってほしい」と願う声も聞かれました。学校でも家庭でもない場所で、落ち着いて人と関わり、積極的に活動できる子どもが小金井に育っているようだ。人々がそのことに気付き始めています。
 
地域に自由な遊びや学びの環境を整え、「人間」を育てて地域に送り出す。その成果が、巣立った子どもたちの行動に現れますように。願い続けて十年余、邦永さんやスタッフの育てて来た小金井の遊び場に、実りの秋が近づいています。
 
●邦永洋子さん(くになが・ようこ)
NPO法人こがねい子ども遊パーク代表
http://blogs.yahoo.co.jp/waratotsuchi
小金井市在住。東京学芸大学卒業後、中学校や高等学校の講師、専業主婦を経て地域活動へ。2006年より東児童館非常勤職員。こがねい子ども遊パークの野外活動「プレーパーク」は、2002年から武蔵野公園、梶野公園、東京学芸大学などで展開し、2015年に小金井市の冒険遊び場事業となった。子どもの自由な遊びを日々見守り、親子に寄り添う地域教育を創出している。

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教えて子どもたち。人生の醍醐味ってどんな味?

低学年せいりぶちょう:ヨーヨーつり2回と冷やしパイン。200円は家に持ち帰りました。
低学年いらっしゃいぶちょう:ラムネ・焼きそば売り切れに号泣。冷やしパイン100円。パパにご褒美100円をもらい500円は貯金箱に入れました。
低学年ふくろにいれてわたすぶちょう:ヨーヨーつり、チョコバナナ、冷やしパイン。静かな面持ちで豪遊します。
低学年はんばいぶちょう:塩ラムネ300円、スピン100円、わたあめ100円を使い、塩ラムネは飲みきれずママにあげました。
高学年けいりぶちょう:スピン100円。400円は貯金箱にいれました。
高学年きゅうりぶちょう:トミカのトラクター500円。家で帰ってすぐ買いにいきました。

[こども野菜マルシェ 2015/6/15-7/19]

■企画/進行/編集/教材制作:
 のびのびーの!編集チーム

■取材/執筆/撮影/アテンド:
 まいこ いくこ まちこ りえぞう(保護者レポーター)
 アキモッティ(市民レポーター)
 ぐっさん(東京学芸大学OB)

■アドバイザリ/アテンド:
 邦永洋子さん(こがねい子ども遊パーク)

http://blogs.yahoo.co.jp/waratotsuchi

■教材協力:
 商業 松井大平さん(ナンジャ・モンジャ京王通り商店会)

https://www.facebook.com/keiodoori
 農業 横山喜和さん(ポモナ農園)

http://pomonafarming.com/

■広報協力
 リンダさん(こがねい子ども遊パーク)

■参加
 7人の子どもたち

■制作
 子育て支援サイト「のびのびーの!」

https://www.facebook.com/nobinovino
 「いいね!」まってます!

Thanx to all!

[取材]保護者&市民レポーターのみなさん [企画/構成]小杉圭子

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